『献灯使』多和田葉子
多和田葉子さんは、現在世界でも評価が高い日本人作家の一人です。
『献灯使』では全米図書賞(翻訳文学部門)を受賞しました。
この作品には、他に4つの短編小説が収録されています。
全体的に日本が鎖国状態になったり総理大臣が急にいなくなったりと、現実からは乖離したディストピア小説に位置づけられるのかなと思います。震災や原発に対しても触れられています。
この本を読み終わった後に、人間の愚かさが悲惨な世界を引き起こしうると同時に、そうした世界の中でも生きていく人間の強さについて僕は考えていました。
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