![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142096659/rectangle_large_type_2_5e68afa0bc0089a5a851b9e1d7902134.jpeg?width=1200)
『イラクサ』アリス・マンロー
世界中に読者を持つ、カナダの作家アリス・マンローが今月亡くなられました。アメリカでも昨年コーマック・マッカーシーやラッセル・バンクスが亡くなられており、世界的に素晴らしい物語を生み出してきた小説家たちがここ数年去られいるのはとても残念です。
アリス・マンローへの追悼も込めて、彼女の代表作の1つ『イラクサ』を手に取りました。
アリス・マンローは基本的に短編小説の作家ですが、それでも優れた長編に匹敵するくらい心にじわっとくるものを描かれています。
『イラクサ』は彼女の晩年に執筆された作品で、「老い」や「過去への振り返り」をテーマにした短編も含んでいます。アリス・マンローは、日常で生きる人々の複雑な感情を描くのがとても上手いなあと思います。本作の中だと、『なぐさめ』や『クマが山を越えてきた』といった短編が僕は特に良かったです。