「規則正しくない生活」も必要です。
一般的に小さい頃、「規則正しい生活をしなさい!」と教わってきた。
じゃぁ、規則正しい生活って?
「朝起きて、昼、学んでor働いて、夜寝る」
様々な健康関連情報から、健康や寿命に重要と推奨されている……..
この「規則正しい生活」。
ひとつの事例として……「ホルモン分泌が乱れて高血圧になりやすくなる、だから、生活リズムを整えましょう」とか何とか。
だけど、ホルモン分泌って何で乱れるの?
一歩踏み込んだ点を突き詰めると、「体内時計」というキーワードにたどり着く。
この体内時計は「時計遺伝子」によって生み出され、血圧、体温、消化酵素や内分泌ホルモンの分泌周期、睡眠覚醒サイクル、免疫反応などをコントロールすることが明らかにされている。
体内時計には3種類ある。
実は、体内時計と一概に言っても体内時計には「中枢時計」「末梢時計」「細胞内時計」の3種類があり…
「中枢時計」は脳の中心部に存在。ヒトの体内時計の周期をほぼ24時間のリズムで刻む司令塔で「光」の影響で日々リセットされる。
神経やホルモンの濃度をコントロールすることで、体全体の統制をする。
「末梢時計」は、脳、心臓、胃、腸、皮膚、血液、筋肉名どの臓器や組織に存在。
だから、「食事」や「運動」など光以外の要因の影響も受ける。
中枢時計の調整を受けながら、それぞれ異なるリズムを刻み続ける。
例えば、成長ホルモンは夜間に多く分泌される。
体温は夕方にピークを迎える、運動能力は夕方にかけて高くなる、など。
「細胞内時計」はヒトには約37兆個あると言われている細胞にある。
この細胞内時計は体内時計は毎日の心身の活動を調整していて、
細胞の分裂、寿命、変異にも影響すると言われている。
これらの体内時計は朝起きて、日中働いて、夜眠る、という……
人類の祖先が長い年月をかけて地球で生き延びるために獲得してきたもの。
だけど、近年の働き方やライフスタイルの変化に伴い、地球の自転による「昼夜」と体内時計の不一致が起き、現代人は知らず知らずのうちに体に負担をかけ病気になりやすい状態になっていると言われている。
つまり….
人々の暮らし方は多様化されてきていて、みんなが同じような生活を過ごしているとは限らない。
このような時代あまりにも実現不可能な杓子定規的な生活様式は難しいのが現実。
実現可能な代替案として「行動の定着」を目指してはどうだろうか?
特に就寝時間や起床時間は重要。
その時間をできるだけ一定にし、就寝中は光を浴びないようにアイマスクをして寝るなど、就寝中の「光」には敏感になるようにする。
あるいは、散歩や食事など定期的な運動が、正常な体内時計のリズム維持に役立つ可能性が明らかになっているので、ルーティン化してみる。
自分が気持ち良いと思える小さな行動を、ひとつずつ、自分の生活に取り入れてみる。
つまり、規則正しくではなく、「気持ちよく続けること」が大事だと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?