標準原価計算の変数【試験勉強メモ】
1.
エンジニアっぽく、扱う数字を変数のように書いてみる。たとえば、
直接材料費標準価格 : a
直接材料費標準消費量 : b
という感じだ。このとき、
直接材料費標準 = ab
という計算で表すことになる。
続けて、完成品換算総量を求めるにあたり、
月初仕掛品 : l
当月完成品 : m
月末仕掛品 : n
と変数定義すれば、
完成品換算総量(材料費) = m + n - l
である。したがって、2つを合わせて、
標準直接材料費 = ab * ( m + n - l )
と表すことができる。
2.
これを労務費等の加工費についても行う。こちらは進捗率( p, q )を考慮するので、
直接労務費標準賃率 : c
直接労務費標準作業時間 : d
月初仕掛品 : pl
当月完成品 : m
月末仕掛品 : qn
とすれば、
直接労務費標準 = cd
完成品換算総量(加工費) = m + qn - pl
標準直接労務費 = cd * ( m + qn - pl )
と表す。
3.
製造間接費については、年間の数値が与えられるパターンを想定し、
製造間接費年間予算 : 12e
年間正常作業時間 : 12f
標準配賦率 : x = 12e / 12f
操業度に作業時間を使う前提なら、
標準製造間接費 = ( 12e / 12f )d * ( m + qn - pl )
と表す。
ところで、標準配賦率 : x を求めるにあたり、上記のように
12e / 12f
と表す方法もあるし、
変動費率 : t
固定費率 : u
が与えられていれば、
標準配賦率 : x = t + u
標準製造間接費 = ( t + u )d * ( m + qn - pl )
と表すこともできる。ちなみに、
固定費率 : u = ( 12e / 12f ) - t
でもある。
4.
原価差異の算出に移る。
直接材料実際単価 : g
直接材料実際消費量 : h
直接労務実際賃率 : i
直接労務実際時間 : j
実際製造間接費 : k ( 変動費 : r + 固定費 : s )
が与えられたなら、
実際直接材料費 = gh
実際直接労務費 = ij
基準作業時間 = s / u
であるから、原価差異は、
直接材料費総差異 = gh - ab * ( m + n - l )
直接労務費総差異 = ij - cd * ( m + qn - pl )
製造間接費総差異 : y = k - xd * ( m + qn - pl )
価格差異 = ( g - a )h
数量差異 = a * { h - b * ( m + n - l )}
賃率差異 = ( i - c )j
時間差異 = c * { j - d * ( m + qn - pl )}
予算差異 = k - ( jt + s )
能率差異 = { j - d * ( m + qn - pl )} * x
操業度差異 = ( s / u - j ) * u
と表せる。製造間接費総差異は、実際製造間接費 - 標準製造間接費と考えれば上記の式になるが、予算差異 + 能率差異 + 操業度差異で算出してもよい。
※内容は勉強中のものです。誤りがありましたら、恐れ入りますがご連絡ください。