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しじまの向こう
部屋の中のモノが少なくなってくると、「今までとは違うな」と感じることがあります。見た目もそうなのですが、もうひとつ、変容を感じるポイントがありませんか?
そう、音です。
モノが減ることで、視覚から強制的に入ってくる情報はかなり多いので、モノが唯あるだけで、目が疲れてしまうように思います。
モノが減ると同時に、実は音、具体的には生活音が減るんです。
モノを減らした人、そうは思いませんか?
音を発生させる原理は、超簡単にいうと、モノとモノとのぶつかり合いで発生しますよね。モノが少ないということは、モノとモノとのぶつかり合う頻度が少なくなる、つまり、音が出る機会が減るということです。
もうひとつ、モノそのものから音がするモノをなくせば、音はなくなります。
代表例が、家電製品。
わかりやすい例で言うと、冷蔵庫。冷蔵庫は食品を冷やすために常時電源が入っている状態です。
電源が入っていると言うことは何かを動かしている。具体的にはモーターが回っているので、冷蔵庫の近くで耳を澄ますと、何か回っている音がしますよね。
このように、ただそれがあるだけで、音を発するモノ。
こう言うモノをできるだけ減らしていくと、部屋のしじま〜静寂感がさらに増していきます。
静寂な部屋に慣れてくると、今までモノが多かった部屋では気にならなかった、駆動音が聞こえてくるようになります。
これ以上、音は気にならない、気にしないでもいいんですが、そこをもう少し踏み込んでいくと、さらに静寂が訪れます。
あとはもう、好みの問題ですけどね。
何もない、何も聞こえない部屋で、何ものにも縛られず、自由に過ごす。
これって結構贅沢なんじゃないでしょうか?
でも、モノを減らすだけで、この贅沢空間を手に入れることができるんです。贅沢な空間の中で、贅沢に過ごす。(別にお金をたくさん使うと言う意味ではありません)
音がある、ない、だけでも空間は変わります。
まぁ、モノを上手に減らして生活音も減らすのが難しければ、外界と音を遮断するモノを活用するという手段はありますけどね。
モノが増えちゃいますけどw
モノが減った空間で、音がなくなった空間で、何をしたいのか?しじまの向こうに待っているモノは?期待しているものは?
モノを減らしたその先に、その部屋と、その部屋の中にいる自分。明確にイメージできると、モノを減らす活動、もっと加速させることできそうですよね。
それでは、また。
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