忘れてない?海外在住邦人の心のケア
注意:今回は完全に「愚痴吐き」になるので、そういうのが苦手な方は、読むのはご遠慮ください。つまらない記事です。あらかじめご了承ください。
12月に入り、今年も残すところあと1ヶ月。そろそろ「年末、どうしようかな?帰省しようかな」というふうに考えている人も多くいると思います。例の流行り病のため、いろいろな事情から帰省を躊躇ったり、それでもやっぱり「年に1回くらいは顔を見たい」と言って、細心の注意を払って行動する方もいるでしょう。
ただそれはあくまでも、日本国内に限っての話。
先日の報道で「外国人に限り、入国拒否」というニュースが流れました。まぁ、海外にいる日本人には「入国拒否」まではされない。ちょっとホッとしました。
内容をよく見ると、こんな感じです。
・指定の隔離施設で数日間の隔離措置
・施設隔離も含め14日間の自主隔離
・自主隔離中は毎日、隔離状況のチェック
・誓約書を書き、隔離措置を怠った者は氏名公表
・ワクチン接種済みであること
わたしのいるドイツから仮に日本に入国しようとすると「3日間の施設隔離」と「合計14日間の自主隔離」が必要です。また、出国前、入国後には指定のPCR検査を受けなくてはならず、施設隔離時もPCR検査が必要です。もちろん、ワクチンは2回接種済み。
とまあ、このように「がんじがらめ」の水際対策を課されるわけですが、それでも「ザル」と言われているようです。
欧州以外はよくわかりませんが、現在、ヨーロッパ域内では、基本的に国境で「検閲」を受けることもないし、PCR検査を受けなくてもいい(迅速抗原検査は必要なことも。ワクチン証明があればそれも不要)。
まぁ、日本から見たら「ザル」どころか「バケツに穴が開いている」レベルです。
それでも「ザル」と思われてしまうのは、いろいろな情報を耳にすると、それは仕方のないことだし、警戒するのもよくわかる。だから厳しくせざるを得ない。それも理解はしています。
たとえそうでも。
いくら規制が厳しくとも「故郷に帰れる余地が、ある」というのは、精神的には少し楽になります。多少(かなり)無理すれば、日本の地を踏める。そう思えば、「もう少し、歯を食いしばって、耐えて生活していこう」ともなるわけです。
でもですね。
海外で生活しているものにとっては、ホッとしたのも束の間。どうやら今年も全くもって「帰国不可能」になったということを知りました。
帰国ができなくなった
これですね。
日本に帰国する手段は、目下「飛行機」しかありません。その唯一の手段が「断たれた」と聞きました。試しに、某航空会社のHPにアクセスしてみたけど、予約はできないようです(先日まで予約していた人はOK。今のところ予約キャンセルまではないそうです)。
もうね。めっちゃショックですよ。
帰るために、予約すら取れない、取らせてもらえない。わたしのように駐在していて、帰省を計画していたけど、帰れなくなった。出張者もチケットが突然取れなくなって、帰れなくなったという声が出ています。
ちなみに2020年春頃、予約していた
帰りたくても帰れない生活が続く
わたしのように「会社の都合」で海外に赴任している人は世の中にそれほど多くないのかもしれません。でもそれでも、去年も帰れなかったし、そして今年も帰れない。
もう2年も日本に帰れない。帰れてない。そんな状態が続いています。
帰りたくても帰れない、そんな中で過ごしてきた、およそ2年。早いもので、もう2年になるのですね。そしてこの決定がなされたということは、しばらくまだまだ続くでしょう。
先が見えないこの中で、結構疲弊しているんですよね。
酒の量も増えたし。まぁ、やり場のない怒りや悲しみを、酒にぶつけて、逃げているだけかもしれません。
わたしが言うのもなんですが、海外生活を余儀なくされている人たちに、もう少し寄り添う政策というのはないものか?と思うのです。置き去りにされた感が、非常に高い。
駐在というリスク
駐在するということが、もうリスクでしか無くなっている。そう思えてなりません。もうやめたらいいんじゃないだろうか。そういう働き方。
「駐在したい人員がいない」という話もよく聞きます。仕事はハードだし、給料も周りの外国人に比べてさほど高いわけでもない。そしてこんな状況だし。コトが起こっても、会社や政府からのケアは期待できない。こんな状況と知ったら、そこまでリスクを冒して海外で働きたいっていう人、減りますよね。
海外志向の人にとっては、企業で勤務しつつ、海外で働けるチャンスです。リスクあるからこそチャンスがある。手を上げれば、すぐにでも行くチャンスは今後は増えるんじゃないか?と思います。
よく「好きで海外で働きに行ってんだから、自業自得。文句言うな」っていう言葉も耳にしますけど、海外で生活し働いている人が全員「好き」で行っているわけではないと言うのは、わかってもらえると思います。
海外生活、本当に好きなら、わざわざ会社から出向や赴任しなくっていいわけですからね。それこそ永住覚悟で住む人もいますし。
今こそ、心のケアを
帰国したい人に対する対応を考えるのはもちろんですが、帰りたくても帰れない人がいる。そしてその人たちがどういう想いで「帰国を想いとどまっている」のか、よく話を聞いて、理解して、そして解決策を示してほしい。
帰国を叶えることも大事かもしれませんが、事情が事情なら、思いとどまってもらうことも必要かもしれません。
そんな時「それっきり(来るな)」で済ますのではなく「心のケア」も考えてほしいなぁと思うのです。
この記事、具体的に何をしようと考えているのか、本当に何かやるのか?やれるのか?「検討」で終わらすことなく、実際にアクションを起こして進展対応してくれること期待しますけど、どうでしょうね。
夢は夢で終わらせず、もし本当に「国外にいる日本国民が、未曾有の危険にさらされている!助けなくては!」と思うのなら、真面目にこういうことも、案の一つとして、考えることも必要なんじゃないかな?って思います。
まぁ、少数派の意見なので、おそらく取り上げられることもないでしょう。喉元すぎて何事もなかったらラッキーだし、余計なことせず静観しておくのが無難なのかもしれません。でもそれって、どうなんでしょうね。
国民の心のケア、大事だと思いますよ。
なんとなく「忘れ去られた国民」となっているような印象を受けるのです(給付金も、貰えなかったし・・・ね。)
それでは、また。