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#131 忠犬にはなるけどしっぽはふらない

全員カモ


思わず手に取って読んでしまった本。そこには、現代において自分軸をしっかり持つことの重要性が強く語られていました。
今の時代、自分が巻き込まれないように、他者に流されない強さが求められていると感じます。

SNSの発信を見ると、誰かを評価したり、誰かの商品をすすめたりする行動が目立ちます。しかし、そこにはエレガンスさが欠けていると感じることが多いです。

犬好きの私にとって(ちなみに9月で愛犬が20歳になります)、しっぽを振るという行為は、全身で気持ちを表現するバロメーターです。愛犬はしっぽを振っていることに自覚はなく、ただ心のままに振っているだけです。これは、何かを得るために加担する行為とは違います。

私が尊敬する作家、橘玲さんが「誠実で頭が良く真面目な人がはまっています」と述べていましたが、確かに一理あると思います。しかし、大丈夫です。もし私なら、どうしても必要であれば騙されているふりはしますが、自分軸を持ち、できればそのような状況には関わりたくありません。

SNSや会社で、自分を評価してもらおうとする行動や発信を見ると、そのエレガンスさの欠如に違和感を覚えます。しっぽを振るという行動は、愛犬のように心が表れているだけであり、愛想が良い、感じが良いという意味です。何かを得るために加担することとは全く違います。

特に日本の停滞した男性社会の中で、男性たちがこうした行動をとるのを見ると、私は「無理だな」と感じてしまいます。その結果、彼らへのリスペクト度が下がります。結局のところ、その人たちもあなたを「活用」しているだけなのです。

私はこれまで、再生企業や競争の激しいプロフェッショナルファームでさまざまな人間模様をみてきました。その行動や発言を、私視点でつぶさに観察し分析してきた結果、今では自分なりの基準を持っています。

多くの女性は、男性が「○○ちゃんありがとう!」と言っているのをそのまま信じてしまうことが多いです。しかし、彼女たちはまだ男性からライバル視されるステージに達していないため、男性の言動を深く分析する機会が少ないのです。男性は、生物学的にも女性と異なり、助けたいとか共感する力、無償で動くことは少ないものです。何かを活用できないと、そんなセリフはまず口にしないでしょう(笑)。そのため、このような話をすると、私の発言に驚き(笑)、共感できる女性は10%以下くらいだと感じています。

日本社会はまだまだ男性社会です。SNSを駆使してビジネスをする場合仕方がない部分もあるかもしれませんが、内輪でシェアし合い、その活動を知らない人たちが気づかずに商品を購入していく状況を見ると、残念と言わざるを得ません。

これから本格的に個の時代が到来しますが、『「何者でもない僕にも、やり方次第でチャンスがある」という言葉・・・とかには、過度の期待(あるいは勘違い)を生んでしまうリスクがあるように思う』という西野亮廣さんの言葉にも共感しました。



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