4/30『エンジェルボール1〜4巻』 飛田俊吾
"愛するものすべてを幸せに それが、わしの願い”
これが主人公の生前の願いであった。
誠実、実直、少し不器用だが、家族を心から愛する主人公は癌に犯されており、余命僅かであった。そんな折に、天使と出会い、特別な能力を手に入れる。そんな主人公が息子として、父親として、夫として、野球選手として、愛する者たちへ、彼の生き様を通して、想いを伝える物語。
”愛する者”の為に、ここまで捧げることが出来るのか。人生における最優先事項を考えさせられ、”生きる事”について改めて見つめ直すことが出来た。
金、名誉、権力、この社会における人間のあらゆる欲は底知れない。しかし、それらを全てを度外視して、愛する者たちの為に、自身の余命を捧げたこの主人公の生き様に心が揺さぶられた。
果たして、私はこの命が僅かとなった時に本当に腹を括れるのだろうか?
今の私には到底出来ない。
たった一度の人生、”死”の直前に人生を振り返った時、笑顔で満足出来るよう、今ある貴重な時間を大切に噛み締めて生きよう。
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