5/3『ルーズヴェルト・ゲーム』 池井戸潤
言わずと知れた名作家。
”企業スポーツ”が題材で、野球部と会社という2つの組織の戦い、葛藤、凋落、興隆が絶妙に表現されている。
池井戸潤はこれまで『ノーサイドゲーム』や『陸王』などスポーツを題材にした小説をいくつか執筆されているが、どれもスポーツの競技の場面が少ないという共通点がある。その代わり、人間関係や競技以外の描写が多くなるわけだが、それを感じさせないほど、競技の場面の印象が鮮明に表現されており、印象も強く残っている。ここに作家「池井戸潤」の凄さがあり、一線を画して