見出し画像

MonCargo×Willbox 対談インタビュー!データ連携の背景と今後の展望

こんにちは!Willboxです!

先日、海上輸送におけるコンテナ船の追跡に特化したサービスを提供するMonCargo社と国際物流プラットフォームを開発するWillboxがデータ連携を発表。

今回は、そんなMonCargo社とWillboxのデータ連携の背景や、物流業界の未来について代表のお二人に語っていただきました。

MonCargo株式会社 五所様

大学卒業後、楽天株式会社に入社。楽天市場ECコンサルタントとして、出店店舗様への売上拡大のためのコンサルティング業務に従事。ECビジネスにおける課題やニーズに深く関わる中で、より製品づくりに携わりたいという思いが芽生え、ペットフードメーカーへと転職し、製造業界での経験を積む。MBA留学をきっかけに退職し、帰国後は外資系化粧品メーカーのECマネージャー、スタートアップCMO等を経て、2022年3月にMoncargoを起業。

MonCargo株式会社について
MonCargo株式会社は、海運業界のDX支援を目的とし、コンテナ追跡サービス「MonCargo」を開発・運営。海上輸送におけるコンテナ及び本船動静を自動でトラッキングし、ETD、ETA、Vessel等を簡単に取得・管理できるソリューションを提供しています。

Willbox株式会社 神

1989年、神奈川県出身。大学卒業後、求人情報サイト「バイトル」などを運営するディップ株式会社で法人営業に従事。その後、株式会社マイナビの新卒採用サイト「マイナビ」でも法人営業に従事し、当時、最短最年少で支部長に就任する。退職後は家業の総合物流会社に入社。物流の現場作業、営業、経営企画、台湾駐在を経て、2019年にWillbox株式会社を創業。

Willbox株式会社について
Willboxは「国際物流をより最適に、よりスマートに。」をミッションに、国際物流プラットフォームを開発・運営し、物流業界の構造改革に挑んでいます。荷主様と物流事業者様が直接つながる新しい構造を構築することで、業界全体の連携、最適化に貢献します。

MonCargo × Willbox 対談インタビュー

ー 本日はどうぞよろしくお願いいたします。
  まずは五所さんとMonCargo株式会社について教えてください!

五所さん: 私たちは、2022年創業のベンチャー企業で、コンテナ追跡「MonCargo」というSaaSの開発・提供をしています。具体的には、コンテナ・本船動静の追跡を自動でトラッキングすることで、ETA(到着予定時間)や本船名を一元管理し、変更があったら通知するというサービスです。MonCargo自体は非常にシンプルなサービスですが、そのシンプルさ故に、管理画面で迷うことがなく使いやすいというお声や、既存の自社で利用しているシステムとの連携がスムーズというお声をいただいています。また、Willboxさんのような貿易プラットフォームとの連携を強化させていただき、海運業界のDXに貢献したいと考えています。

ー 五所さんはそれまでどのようなキャリアを歩まれてきたのですか?

五所さん: 大学卒業後、新卒で楽天株式会社に入社しました。今から10年以上前のことで、ECコンサルタントとして楽天市場の出店店舗の売上向上を支援していました。この経験を通じて、プラットフォームでの販売戦略に注力するよりも、商品やブランドそのものを創り上げることに強い関心を抱くようになり、ペットフードメーカーへ転職しました。その後、メーカーやスタートアップでの経験を積み、現在に至っています。

私の仕事に対する価値観は、楽天で培われたので、Willboxさんのバリューにあった「スピード、スピード、スピード」や「プロフェッショナルであれ」「Get things doneの精神」に楽天らしさを感じてとてつもなく親近感がわきました!(笑)当時も今も、「Get things done」は1番大切にしています。

神: そうなんです(笑)僕が楽天の三木谷さんをすごく尊敬していて、弊社に投資してくれている投資家も楽天の出身なのでそこからのインスピレーションは今も生きていますね。

ー メーカーに長く勤めていたそうですが、そこから物流の世界に入ったきっかけを教えていただけますか?

五所さん:化粧品メーカーにいた時、ちょうどコロナ禍で物流が大混乱しまして。当時、フォーキャスト(需要予測) というECでどのくらいどの製品が売れるかを予測する業務も担当していたのですが、予定通りに製品が届かないことが頻繁にあり、その経験からサプライチェーンの見える化が必要だと感じたんです。

ある時、専門商社の方と話す機会があり「最近、予定通りにモノがなかなか届かない。」という話になり「海上輸送は、遅延がどんどん発生しているから予定通りにはつかないことのほうが多い」と説明してくれました。

そこで、どうやってその遅延を管理しているのかと聞いたところ、ブッキング番号やB/L番号をExcelにまとめ、隣に最新のETA(到着予定日)を手動で更新していると聞いたのです。全て手入力で!?と、とても驚きました。これを自動化できれば良さそうと思ったことがきっかけとなり、MonCargoというサービスに繋がりました。

神:なるほど、現場の課題から生まれたサービスなんですね。

五所さん:そうなんです。

予定通りにモノが届かないことがどれほど大変かは、私自身も実務を通じて強く実感していたので。まずは、「いつ届くのか」を可視化したいというシンプルな気持ちからはじまりました。

ー どのような体制で開発を進めたり、お客様とコミュニケーションを取っていますか?

五所さん:現在、社員は私含めて2名で、業務委託のエンジニアもいます。今後はエンジニアを増やす必要があると感じています。

カスタマーサクセスに関しては、ユーザーの声を直接聞くことを最も大切にしているので、今は私がメインで担当しています。
ユーザーファーストを開発の方針にしているので、いただいたご意見やフィードバックをもとに機能開発を進めることが多いです。

神:少人数でここまでやられているんですね。素晴らしいです。

五所さん:ありがとうございます。ただ、もちろん課題もあります。例えば、ユーザー様が増えたことで要望も多様化します。カスタマイズのバランスをどうするかなども今後考えていかなければならないところですね。

WillboxとMonCargがデータ連携した経緯

神:Willboxは国際物流プラットフォームを開発しています。その中でも発注に特化したシステムを開発しており、荷主企業様と物流事業者様が直接つながることができるマッチングプラットフォームを提供しています。

以前からお客様の発注フローを最適化するために取り組んできましたが、発注した後をどう管理するかに関しては整理されていない部分が多く、特にコンテナ船に乗せて日本を出発してしまったあとは我々ではどうしようもできないと思っていました。

そんな時にMonCargoさんが他社様とデータ連携したこと知り、コンテナ追跡サービスMonCargoを見て「これだ!」と思いました。メンバーとも「これが求められていたものだよね」と意見が一致したんです。

五所さん: ありがとうございます!私たちは、現場ですぐに使っていただけることにこだわっているので、そういったお言葉を頂けてとても嬉しいです。

今後の展望、上流工程への展開を目指して

五所さん:展望としては、コンテナの追跡に加え、在庫管理やリードタイム管理などと連携して展開できたらいいなと考えています。

神:我々も同じような方向性で考えています。物流の課題は実務担当者だけでなく、営業や設計など、より上流の部門にも関係していますからね。

五所さん:そうですね!ビジネスサイドにも浸透していけば、サプライチェーン全体の最適化につながるはずです。

神さん:MonCargoさんのサービスが広く使われれば、自然とデータが蓄積され、それを活用した新しいサービスの可能性も見えてきそうですよね。

五所:はい、その通りだと思います。ただ、そのためには十分なデータ量が必要ですね。
将来的な展望もお話しましたが、まずは、一人でも多くの貿易実務者様に使っていただけるよう、現状のMonCargoを改善していきたいと考えています。

神:MonCargoさんとの連携で、我々の業務効率が大幅に改善されました。
UIUXも素晴らしいと思いましたし、まさしく我々がこれまで人力でやっていた部分を補っていただけるものでした。弊社で言えば、その業務に朝から晩まで費やしていたメンバー1人はほぼ工数が消え、今は他の業務やってます。我々のオペレーションチームは確実に効率化されてますね。さらに、Container ECを経由してご発注いただいているお客様も、ほぼ解消されているという状態になっています。

五所さん:ありがとうございます!トラッキング業務を担当されていた方が、今は別の業務を担当されているんですね!とても嬉しいお言葉です!私たちのサービスが、物流に携わる実務担当者様の負担軽減に繋がっていると思うと、本当に嬉しく思います。これからも現場で実際に作業をされているユーザー皆様の声に耳を傾けながら、より良いサービスを提供していきたいです。

—----------------

MonCargo社のコンテナ船追跡技術をWillboxのプラットフォームと組み合わせることでブッキング管理の一元化が実現しました。今後も両社で協力しながら国際物流全体のデジタル化を推進し、貢献してまいります。

コンテナ追跡サービス「MonCargo」

海上コンテナ追跡において「遅延した時に通知がほしい」「本船の動静を一元管理したい」「取引先に簡単に共有したい」など、コンテナ追跡におけるあらゆる課題を解決するツールです。

MonCargo:https://moncargo.io/ja

海上コンテナ手配専用サービス「Container EC」

「Container EC」は複数の船会社の海上運賃やスケジュールを一覧で確認し、検索・比較・ブッキング依頼までできるサービスです。面倒で複雑なコンテナを手軽に手配することが可能で、船会社の最新ニュースや海上輸送に関するお役立ち情報などコンテンツも発信しています。
Container EC:https://container-ec.jp/

Container ECとMonCargoが連携することで、海上コンテナの検索・比較・ブッキング・動静確認など案件の管理を一元化するこtが可能になりました。

「コンテナが、すぐ見つかる」
ぜひ、体験してみてください。

Container EC



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?