2024年5月の記録
5月は毎週どこかに飛び回っていた気がします。
学会
UBI研究会@屋久島
UBI研究会では、世界的歩行ゲームアプリ・ムーミンムーブのデータ分析に関する研究を発表しました。開催地は、屋久島。初訪問です。
今回のUBI研究会は、野生動物のセンシングを行っている研究グループとのコラボレーションとして、巡検セッションが設けられ、縄文杉まで歩きながら、さまざまなセンシング手法について議論を深めました。
朝4時に宿を出て、戻ったのは夜18時。山の中を9時間25キロ歩き、歩数は40000歩に達しました。30日中35日雨が降ると言われる屋久島で、滞在した5日間はすべて快晴。巡検セッションの日も、スカーッと晴れて、往路の途中から最後まで半袖でも暑いくらいでした。
MBL/ITS/DPS/SeMI合同研究会@沖縄
次の週は、MBL/ITS/DPS/SeMIの合同研究会で、那覇に行きました。例年2日間の開催ですが、いつも発表件数が多いということで3日に拡張された今回、枠もあるだろうということで、久しぶりに自分自身でも単著で原稿を描き、発表しました。
チョイ助教と学生ともそれぞれの研究について発表しました。
この研究会は、人数が多いためコロナ以降、オフィシャルな懇親会を辞めていたのですが、お久しぶりに再開となりました。
Shonan Meeting@湘南国際村
5月末はShonan Meetingのため、湘南国際村に5日間滞在しました。このShonan Meetingは、Ulm大のMinker先生と、3年半前に企画したものでしたが、コロナの影響で、2度延期となり、ようやく、みんなであつまることができました。
テーマは、Intelligent Interaction with Autonomous Assistants in the Wild。延期を重ねている間に、ChatGPTが登場し、瞬く間に対話AI、生成AIが世の中に広がったことで、この議題は非常にタイムリーでした。
私はEthics班に入り、AIのEthicsについて、色々と議論し、ホワイトペーパーをまとめました。毎晩、みんなで飲んで食べて楽しい1週間でした。前回、体調不良となり(多分参加前日に食べた生牡蠣のせいなのですが)、部屋で3日間寝込んでしまったので、今回は食事もお酒も控えめに、体調維持に務めました。
大学
トヨタ・コニック・アルファとの共同研究スタート
昨年から議論が始まった、トヨタ・コニック・アルファとの共同研究が正式にスタートしました。研究内容は、デジタルIDウォレット!
奇しくも、Apple ウォレットにマイナンバーカードが載るというニュースが出ましたが、それがデジタルIDウォレットです。タイムリーすぎて驚きました。
共同研究に先立ち、デジタルIDウォレットについて、色々と談義した内容も記事にしていただいてます。
前編 --- 課題とチャンスはどこにあるのか
後編 —- データ自己主権の先にあるビジョン
FD(学内リサーチコラボレータシステムについて)
被験者実験を容易にするために、九大生たちが登録でき、九大の研究者たちが依頼をできるプラットフォームを用意しました。この立ち上げに2年くらい動いていて、各方面にお願いしながらようやく実現することができました。フィージビリティスタディで何件か活用済みですが、非常に良い仕組みができたと自負しています。
DX研究会@芸工
DX推進本部・デジタル社会創造研究部門の活動の1つして、九大内のさまざまな研究者の研究を知る、研究会を行っており、今回は、芸工の高取先生に、JST RISTEXに採択された「移動困難者の回遊・交流・社会参加を実現する公共空間マネジメントDXプラットフォームのシナリオ創出」について発表してもらいました。
その他
福岡未踏2024説明会
いよいよ福岡未踏の2年目が始まりました。昨年度は21件50名の支援をすることができましたが、今年度もどう程度の支援ができればなと、スポンサー集めに奔走しています(2/3補助となったため、1/3は自分たちで稼がないといけない)。
九工大は、創造先生に説明会を開催していただきました。
福岡未踏の締切は、6月9日。どんな提案が来るのか楽しににしています。
募集要項
サイエンスカフェ@ふくおか
大学のアウトリーチ活動の1つとして、社会連携推進室が実施しているサイエンスカフェ@ふくおか、に講師として登壇させていただきました。一応、こちらは、未来社会デザイン統括本部のお仕事の1つです。
内容は、デジタル技術と行動変容という私の研究内容についてですが、わかりやすいタイトルを、ということで、なんだろう?と思われる「情報薬」という言葉を盛り込んでみました。
1時間お話したあと、1時間テーブルを囲んで談義という形で、参加者とも交流ができ楽しいひとときでした。皆さん、スマホに色々センサがついていて、色々測られていることを知って驚かれている様子でした。
よかまち未来プロジェクト上期総会
昨年度のトヨタシェアのデータ分析に関する共同研究の成果を報告してきました。ラッピングという視覚的介入により、運転手の速度が変わるのか気になるところですよね。結果として、最も行動変容を促したい危険運転ユーザには効果がなかったものの、中間層の一部は有意に速度が変わることもあり、シェアカーにはスポーツラッピングは好ましくないという結果が得られました。