体がすくむフリージング体験
不登校相談で、フリージングという言葉をはじめて聞いた。
自分ではどうすることもできない、体が動かなくなる「すくみ反応」のことをいうらしい。原因は、複雑に絡み合っている場合がほとんどだから、特定することはとても難しいという。
自分自身でも、これを経験したことがある。これは、自分や現在不登校の息子たちだけの症状かと思っていた。
私がフリージングするときは嫌な思い出のある場所や、嫌いなひとに会ったとき、テレビを見てても苦手なシーンではそうなる。
現在は大人になったので、その場から席を外し、好きな音楽をきいたり、好きなものに触れたり、好きな本を読みふけったり、フリージングした思い出を脳内で逃避させ、元の自分を取り戻すことができるようになった。
しかし、まだ親のテリトリー内にいる子どもたちは、うまくこれを回避するすべを身に着けていない。
私たちはHSP(Highly Sensitive Person)、簡単に言えば、すごく敏感なひと、だ。クラスやひとの気配を敏感に感じ取りすぎてしまい、動けなくなる。
現在、中年になったADHD、HSPな私は、どうやって日常生活をやりくりしているかというと、好きなことを見つけ、それに没頭できることができたから、今まで生きることができた。
今でいう、いくつかのオシがあったから我を取り戻すことができた。
子供たちにも、たくさんの選択肢の中から自分はこのままでいいんだ、これで大丈夫だ、生きていける、他人は他人だ何にも気にしちゃいないんだ、ということに気づいてほしい。
好きなことをこころの支えに生きてほしい。
同じ症状に悩むひとたちも、好きなことに没入して殻をやぶって生きる喜びを感じてほしい。