アップルパイ あなたはどっち派?〜パン家のどん助〜
東新宿には地元で愛されているパン家のどん助がある。(以下、愛情を込めてどん助とする)
かく言う私も東新宿に住んで14年目。
こんなに長く住んでいる理由のひとつにはどん助の存在が大きい。
◼️東新宿ってどんな街?
東新宿は名前の通り新宿区内のエリアで、路線としては副都心線と大江戸線が乗り入れているが、駅としての歴史は浅い。
昔はどの駅からも遠く、陸の孤島だったようだ。
その背景からも、東新宿はとてもマイナーで、西新宿と間違われたり、説明が面倒な街である。
歌舞伎町や新大久保といった賑わいが近いわりに、明治通りを越えると一気にのんびりムードになるギャップもいい。
広大な戸山公園もあり、桜の時期も全く混まず、とにかく地味でそれが最高だ。
ちなみに公園内の戸山団地は都心の限界集落とも言われている。
東新宿駅周辺はスーパー、ドラッグストア、コンビニが乱立し、生活インフラは最強。
私の住みたい街必須条件である、「マクドナルドと松屋」もある。
交通も便利すぎるが故に、中々離れ難い街なのだ。
◼️東新宿の名店 パン家のどん助
どん助は大江戸線東新宿駅A2出口を上がって徒歩2,3分ぐらい歩いた寂れた商店街にある。
私は高級パン、町パン、袋パンと、ジャンル問わずとにかくパンが大好きだ。
どん助はいわゆる町のパンやだが、高級パンと匹敵するくらいクオリティが高い。
高級パンと町パンの真ん中ぐらいの立ち位置で、
価格もお手頃、日常使いしたいお店だ。
特に惣菜系は具材もおいしい!
どん助の隠れ名品のちくわチーズドック(ちくパン)は、ちくわフライとオーロラソースのバランスがとても良い。毎回買いたいが、これが中々出会えない。
惣菜系のお気に入りはタコとパセリバターのクロックムッシュ。(ベースはバゲット)
これがほんとに美味しく、ホワイトソースがいい!
バゲットベースの惣菜パンは何種類かあるが、あれば是非とも買ってみてほしい。
あと、土曜日限定の直火焼ぶどうパンもおすすめ!クリームチーズをたっぷり塗って食べるとなんとも脳に効く〜!!(昇天)
どん助はタイミングも重要で、午前中にはほぼ売り切れてしまう。
惣菜パンは11時前後がピークになってそうだが、欲しいパンは店員さんに念のため確認するのが良いかも。
どん助のパンは基本、何を食べてもおいしい。
その中でも冬限定のアップルパイがとんでもないクオリティなのだ。
◼️アップルパイを求めて
数年前に食べてから、毎年楽しみにしているどん助の冬限定のアップルパイ。
初めて食べた時はあまりのおいしさに「うんまっ!」とリアルに声が出た。
(独り言マジで出ます。外でもたまに。。)
想像するおいしいを超えてくるどん助のポテンシャルのハンパなさに敬服し、食べた後はしあわせな気分に包まれた。。(ぽわわ〜ん)
某日土曜の午前11時40分くらいにどん助に到着。
出遅れ覚悟で外から見るとやっぱり棚はガラガラ。祈りながら入店するも、アップルパイはどこにも見当たらない。。
遅かった私が悪い。仕方なし。。
きのこと半熟たまごのピザ黒トリュフ風味と大好きな直火焼ぶどうパンを買って帰ろうと思ったその時!!
「焼きたてアップルパイはいかがですか〜」
キターーー!!店員さんがりんご天使に見えた!
アップルパイのトレイが置かれた途端、店内のお客さんが全員群がる。無事にアップルパイを購入し、いそいそと帰宅した。
◼️焼きたてアップルパイいかがですか〜
どん助のアップルパイの焼き目とツヤ!!
なんともかわいい〜!今日は少しこんがりめ!
横顔もパシャりと。
顎のラインが美しい、まるで凛とした貴婦人のよう。。
焼きたては柔らかいので、パイとりんごが自ずと一体感がある。
粗熱がとれたら、パイのサクサク感も楽しい。
(なので2個たべちゃうのです)
酸味をほんのり残したトロトロりんごとパイのさくさく感のバランスが絶妙!
とにかくおいしい!! これぞ、しあわせぱん。。
◼️アップルパイ、あなたはどっち派?
アップルパイはりんごの原形がかなり残っている固体系とペースト状のトロトロ系にわかれる。(と、思う)
オーセンティックなアップルパイはほぼ固体系で、
私が子どもの頃に初めて食べたのもそれだった。
子どもの私は調理されたりんごの中途半端な食感が苦手で、りんごを残してパイ生地だけ食べたのを覚えている。その後も何度かトライするが固体系は中々難しかった。
※りんご固体系の例はこちら
月日が経ち、マクドナルドのホットアップルパイを食べてみたらりんごトロトロ系でとてもおいしかった!
それ以来、アップルパイはトロトロ系が好きだけど、いつか固体系をおいしくいただきたい気持ちもほんのりある。
あと、アップルパイを調べると、イギリスとアメリカで作り方が違うことがわかった。
イギリスはパイの中にりんごを入れるが、アメリカは生地の上にりんごを載せる。
りんごを煮る、煮ないもあるらしい。(ややこしい)
結局、食感の好み次第といえばそうだが、だからこそ、りんごの煮具合がとても重要だし、りんごを煮ることの難しさも容易に想像できる。
パン屋さんはすごい仕事だ。
早朝からいろんな種類のパンを作るのもすごいし、温度や湿度も考慮しないとだし、フィリング作りと、山盛りのタスクを回されている。
おいしいものが食べられるのは、提供してくれるお店と職人さんのおかげだ。
客の我々も感謝の気持ちを忘れずに、お店にリスペクトをもって、寄り添っていきたい。
人それぞれ、その人にとっての町のパン屋さんがあると思う。
私にはそれがどん助だし、皆さんが愛する町パンも、いつか食べてみたい。
どん助、これからも末永く。。(感謝!)
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