著作権の今後の進化形を模索してみた
こんにちはフーモアの芝辻です。
著作権の専門家でもないので物議を醸す可能性はあるにしろ、自分の勉強(反響があれば)とアウトプットも兼ねて書きたいと思います。
私は世の中良くなるエントロピー増大の法則が働いていると思っています。その流れには逆らえず、結局は勝手に誰かがやるんだけども、気付いた人がそれをやるというのが私達人間として生まれた義務みたいなものだと思っています。
今回は著作権の話ですが、著作権とかってもともとは
クリエイターにしっかりと収益が入るように、印刷技術とかでコピー出来るようになってからそれをどう守っていくかって言う思想から生まれていて、
良いものを作って人を感動させた分だけの対価として適正に配分しましょうよって発想だと思っています。
凄い良い考え方だなと思う反面、
媒介手段が印刷などの物理メディアじゃなくてネットとかスマホが普及して
当時と状況が変わって来てるように思います。
辞書じゃないですがwikipediaを調べてみましょう。
Wikipedia
著作権(法的な概念)
この後半に複雑化しているとか書いてありますが、
印刷とかって中央集権的に土地や工場がないと出来なかったという前提があり、物流網築く必要があったから守れたと。
で時代が進化してCDやDVDのメディアになった時に個人で楽しむ分にはコピーokって著作権を解釈し、だけどその時はまだ物理メディアのCDやDVD売れてて、レンタルとかの2次流通が認められたのもより広く普及をし著作権者にお金が還元されていたという実態があったから、解釈として進化してきたと理解しています。
しかしネットのおかげでコピーと流通が一気に個人レベルで誰にでもどこでもやれちゃうようになって、歯止めが効かない状態になっちゃいました。
そこを無理に守ろうとしているのが今なんだろうなと思っています。
そもそもの発想として権利者が出した分の価値が返ってくるという思想が著作権なんだから、今のメディアや流通、つまりネットに合った形で著作権を再定義する必要がある。
どういうことかというと、ここは実証実験が必要だけどコピー出来ちゃうものは段階を経てフリーにすれば良く、VODのような探すのめんどいけどそこに行けば全部ある、ってみたいにするとか、
別で収益稼ぐってすればいいなと思っています。
または経済産業省が出している「ブロックチェーン技術を活用したコンテンツビジネスに関する検討会」にも書いてありますが
ブロックチェーン技術を用いて、二次創作される前提で大元や二次創作の次の三次創作、N次創作にも還元されるような仕組みを作ったら?
というのが著作者を守る仕組みとしてあるべきだなと思っています。
平成30年度ブロックチェーン技術を活用したコンテンツビジネスに関する検討会 報告書<要旨>
実はドワンゴさんが数年前に近しい発想で「コンテンツツリー」なるものを提唱して実際にクリエイターに還元をする仕組みを構築していました。
ニコニ・コモンズ
「コンテンツツリー」とは?
極論、上記のような新しいネット等によるコンテンツ流通が事実上届けるコストがゼロに近くなった時、簡単にコピーできてしまうデジタルコンテンツ(小説、漫画、アニメ、実写映画)は、それらを作り出すゼロイチの作者に還元される仕組みを上手く構築する必要があるんじゃないかなと思っています。
流通のし易さを逆手にとって、原作を広めるためのツールとして小説、漫画、アニメ、実写映画を活用してしまうなど。
その際にどうやってマネタイズするか?そのコンテンツを検索する行為に対して課金するとか(クックパッドとかreinsとかそんな感じ)、そこから派生する体験型コンテンツでマネタイズするとか。
前者はいくつか類似サービスが出ていて、VODなどもまさにそうだなと。
検索に課金をさせているわけじゃないけども、月額課金することで、自由にVOD内を検索できて欲しいコンテンツに出会うことができるという意味で。
後者の体験型コンテンツは、インタラクティブ性を持たせたゲームっぽい要素を上記小説、漫画、アニメ、実写映画に入れたり(実際それぞれのコンテンツで既にやられている)、ライブやグッズ、イベントなどでマネタイズするなど。
もしくはそこで生まれたコミュニティなど。
体験はコピーできない。だからお金を払う。
こんな感じに世の中なっていっているなと。
音楽のライブとかは、ロジックで考えたらなんでそこにお金を払うの?って思いませんか?
アーティストはライブで音も外すし、演奏もミスる、遠ければ音も聴こえないし、パンクとかだとモッシュとかあって死ぬ。。
デジタル音源だったらそれが全て無い。なのに人はライブに行く。
たぶんその場に居る人との空気感だったり、物理的空間と時間をその好きなアーティストと共にできること、友人と共に過ごせる時間、そこでしか売っていないTシャツとかグッズ要は体験にお金を払っているんですよ。
こういうことかなと。
なので著作権の一部を切り取ってでもかなりやること多いなーと思っていて。
今回大手映像系の会社さんと複数社で一緒に一つ大きなプロジェクトを今年の8月末~9月にかけてリリースをするのですが、しっかりと実績出来たら、この著作権のアップデートをフーモアとしてしていきたいと思っています。
そのプロジェクトは制作に関わってくださるクリエイターさんには制作費の他、印税も支払うモデルです。
2次元デジタルコンテンツは次の次元に進み体験型としてマネタイズが始まります。
そんな世界がもうすぐ来ます。お楽しみに!
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