レジリエンス力(立ち直る力)
最近、我が国日本では、教育の過程で
競争や順位付け、死や暴力に関連するものが淘汰されてきている。
みんな仲良しで、死ぬまで生きていけるのであればそれで構わないが
僕らは、生きている以上、勝負や生老病死、成功や失敗などの諸問題から逃れることはできないわけで
それらの問題から目を逸らさせるような今の教育について、怒りを通り越して、呆れかえってしまっている
仕事柄、メンタルが強くないとやり通せない立場で
長年従事してきたわけですが、全てというワケじゃないけれど、メンタルが弱い若者の急増に、驚かされてばかりいる今日この頃です。
自分の人生を、思いっきり生きるには
適度なリスクと、ストレスを受けなけばならない場面が必ずある。
それは、肉体的な苦痛であったり、
家族や周囲の反対であったり、
ある種の孤独に耐えながら
行う作業や勉強であったり、
時には、時間的、金銭的な不自由であったり、
愛する人や大事に思っていたものとの別れなどだ
かく言う私も、
そういった多くのストレスやリスクを受け入れながら
今まで生きてきたおかげで、多少の問題が起きてもビクともしない精神力を手に入れた
その過程の中で、
消えてしまいたくなるような時もあったし
居たたまれなくなるような事なんて、
何度あったか分からない
それに耐えられたのは、
確かに経験で手に入れた部分もあったが
幼い頃からの周囲からの教えの中で培われてきた人生に対する哲学も
大きかったと、自信を持って言える
昨今の日本の教育現場や、
幼児向け絵本の内容の変化をみていると
誰か日本人を弱体化させようとしてるんじゃないか?とさえ疑ってしまう
子供たちが自分自身の中に信念をもって、
日々を生きているならわかる
でも残念ながら、そんな子供はいないし、
そもそも大人ですら怪しいもの
大事な教育の過程でこそ、逆境を耐え、乗り越えていくための哲学を教えていく必要があると考えているわけなんだ
人生に起こる、悲劇や現実の不公平、
どうすればどうなる、とか
失敗する事、裏切り、誘惑
様々なことが襲いかかってくる
それらを乗りこなしていくためにも、
小さな積み重ねがとても大事だと思う。
小さな失敗や、物語の悲しい結末とかね
思いやりや協調性は確かに大切かもしれないが、
現実を生きていくための
レジリエンスりょく(立ち直る力)
っていうのは必要不可欠
そして、私たちが生きている限り、
競争やそういったストレスから逃れることは決してできない。そこを歪な教育で目を背けさせてしまう
今の教育姿勢には、甚だ疑問を感じざるを得ないとつくづく思うのです
子を持つ方々へ
これからの未来を生きる子供のために、どうか困難を乗り越える力を養ってあげてください