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ご機嫌な主婦でありたい#14

私はせっかく主婦になったのだから、主婦の時間をもっと楽しめるように、自分が理想とする主婦像になるために頑張ってみることにしました。

まずは理想の主婦像というのはどういうものなのかを書き出してみました。

家を綺麗に保つこと、
運気の上がる家にすること、
栄養バランスの良い食事を作ること
です。
これが出来ていると自分が納得できる主婦像だと思いました。

そして、自分の性格の分析をしてみました。
私は1週間に一度の掃除だとその当日になるとやる気が出ないし、1週間に一日しか家が綺麗にならないのは嫌だと思いました。そのため毎日掃除を少しずつすることにしました。
毎日朝ごはんを食べて食器を片付けた流れでクイックルワイパーをします。埃や汚れが気になったらその都度、掃除します。
決まった日に掃除することを辞めました。

また運気の上がる家というのは、水回りが綺麗であること、日光をよく取り入れて、換気をすることが重要だと学びました。
朝クイックルワイパーの後は窓を開けて換気する、キッチンは毎日夜ご飯の洗い物が終わったらシンク周りを綺麗にする、トイレ・シャワーは三日に一回は掃除する、ことを決めました。

毎日少しずつの掃除だと汚れは少しなので、短い時間で掃除は終了です。

短時間で家がある程度の綺麗になっている、そして私の心理的負担は大きくありません。

歯磨きのような習慣に落とし込んでしまえばそんなに大変ではなくなりました。
私が今住んでいる上海の家は、浴槽がなくシャワールームだけなので、シャワーが終わったらその流れでささっと掃除してしまえばいいのです。


また栄養バランスの良い食事を作ること、これは私の中で大きな挑戦でした。そもそも日本にいた時に料理をそんなにしてこなかったからです。
レシピを見ればなんとなく料理を作ることはできますが、彩などを意識してご飯を作ったことがなかったからです。これは料理と向き合ういい機会であると前向きに捉えることにしました。

母にレシピを聞いたり、レシピ本を読んだり、リュウジさんやロバート馬場さんのYouTubeを見て勉強しました。
常備菜をノートにまとめて書いたりしていきました。

中国では安全に食材を選ぶこと、そこから始まります。賞味期限ではなく、いつ既成されたかだけが明示されているので、しっかり表記を見て買う必要があります。お肉も2日前から並んでて変色しているものもあったりするので、しっかり見て買うことが大事です。

鶏肉は下処理しないと臭いので、酒につけて臭みを消すことを学びました。お肉も柔らかくなるので一石二鳥です。

野菜も生では食べない方がいいと中国語の先生に言われたのでしっかり火を通して調理します。
卵の殻は汚いので、殻の周りをしっかり洗ってから割ったりと、少しずつライフハックを身につけていきました。


家を掃除して心地良い家にする、バランスの良い食事を作る、と日々ルーティンをこなしていくうちに、徐々に主婦としての誇りを持てるようになっていました。


ただここで問題となったのが、
完璧主義である自分でした。

このルーティンができていないと自分で自分を許せなくなるのです。

主婦は家事の継続力が必要だと思います。
単発で行う部屋の掃除や今日だけご飯を作るというのはそんなに難しいことではありません。
しかし、家を綺麗に保つために継続的に掃除をすること、毎日の献立を考えること、そして息抜きを自分で決めないといけないところがとても難しいことです。

いい子であることが取り柄だと思っていた私は、いい主婦であろうとしました。

いい主婦とは、何なのか。毎日家を綺麗に保ち、毎食栄養バランスの良い食事を作ることです。
文字にしてみると私はかなりの完璧主義であったようです。完璧主義の私は息抜きをすること、休むことを自分で決められないことに気付きました。

「今日はもう何も作りたくない、ちょっと休みたい」と思っても、
「時間もあるし、このめんどくさい気持ちをなんとか奮い立たせて作ればいい。外食をしたり宅配してもらったら、お金がかかってしまうから、私が少し頑張れば節約できるんだ」と思ってしまうのです。

この息抜きをすることが、手抜きになってしまうのではないかと思って、自分を許すことができませんでした。

これによって、無理をして料理をすることでどんどん休みを取ることができなくなって、自分の機嫌を取れずに不機嫌になる。家の雰囲気を壊してしまうなんてことが多々ありました。

私はこの課題にどう向き合うべきか悩み、夫に相談しました。

夫との話合いの末、誰も毎日手作り料理を食べたいと思っていないこと、時には簡単な素麺だっていいこと、作りたくない時は外食や宅配に頼ること。これは何も悪いことではなく生活費の中の必要経費であることを2人の認識としました。

生理の時に、「今日は身体が重いからご飯作りたくない」と勇気を出して言ってみたところ、案外すんなりできました。
一回Uberしても案外大丈夫じゃん、自分の味以外のご飯を食べることもできるし、気分もリフレッシュできて自分の機嫌が保たれるなんてプライスレスじゃん!と少しずつ自分で自分を許すことができてきました。

自分の気持ちに正直でいることの方が夫婦の仲が良くなるのだから、正直になる勇気を持つ、自分の完璧主義を許してあげることが課題となりました。

息抜きは手抜きではないのだと気付いたのです。

上手に息抜きをすること、それが長く主婦を続けていく継続力のコツなのだなと思いました。

主婦になり、色々と悩んだこともありましたが、自分が居心地良くいられる主婦像を少しずつ見つけることができました。

ご機嫌な主婦でありたい、これが今の私の目標です。

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