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古い涙&ふるい涙・Thank you cofumi!

こんなこともあるんだね、note。
びっくりしたよ、note。
連日の驚きに、私は嬉しさ満タンだよ、note。

     ・・・・・

Please enjoy cofumi's poem first!
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cofumiさんの詩「古い涙」は、私の note 記事のなかに書かれた「ふるい涙」という言葉に、cofumiさんが何かを深く感じてくださって生まれた詩。


「古い涙」を読み、私は驚いた。
何故かって?
だってそこには、紛れもなくあの頃の私がいるから。

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くる日もくる日もどうにもならない苦しみのふかいふかい湖のなかでおぼれそうになりながらもがいてもがいてそれでもなんとか息をしていち日をおえてもまだまた次の日のあたらしい苦しみがくるという螺旋迷宮のなかにいたあの頃の私がいるから。

人には きっと
言葉にできない
深い悲しみがあるね

あるよきっとあるよあなたにもわたしにも君にも僕にもあまりに悲しみがふかすぎてめったやたらなことでは口にだせなくてそんなだせない自分にいやけがさしてそれでも言えないじぶんの核のような悲しみがあるよ。

優しく風が
思い出をめくり始めて
記憶の奥にしまっていた物語が
見え隠れする

つよい風がびゅうとふいたときには心をがっつりかたいかたい殻のなかにとじこめてとじこめて鍵をしっかりかけるけれどやさしい風がふいたときにはうっかり心をひろい原っぱでおさんぽさせてしまっているからしまったやばいと気づいたときにはもうおそすぎてあれやこれやどれやそれやがつまってる自分史のページをめくってしまうんだ。

空に問いかけたり
一人海を眺めたり
あの時は小さな鉛を抱え
ほどけない糸に涙してたね

ある秋の日のめちゃくちゃたかい青をみあげたときあまりの空のうつくしさと赤くいろづきはじめたはっぱたちとのコントラストがすてきすぎて自転車にのってたけれどおりてたちどまったわたしの目には涙がたまってたまってこらえきれなくなってひとの目なんか気にすることなくおお泣きしたわたしのおなかのなかにある黒い重いなまりのかたまりはグロテスクなこんがらがらがらがりすぎた一生かかってもほどけないくらいの苦しみと怒りと悲しみの糸のかたまりでできていたんだ。

悲しみのタネをたくさん
撒いてたあの頃
隠してた古い涙が
再び流れ始めた

ふかいふかい悲しみはそれがふかすぎるといつのまにかこっそりと悲しみの花をさかせちゃってそのままそれにわたしは水をあたえ光をあたえてだいじに育てていつの間にかみごとに熟したタネをすててしまえばいいのに大事にとっておくバカをしてわすれた頃にあたらしいふんわかしたできたての心の土にまいちゃって再びさいた花びらについたあふれる朝露はわたしのふるい涙だったりするんだ。

     ・・・・・

Thank you cofumi.
I won't shed old tears anymore.
Because now I have a beloved husband and note-friends!

     ・・・・・ end ・・・・・

タイトル画像:ミゼットブルーより一足おそく花開いたクレマチスの立科。

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卯月紫乃
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