「〇〇を食べれば、△△病のリスクが減る」について
新型コロナウイルスが広まっている現在、多くの人にとって、健康と向き合う機会が増えていると思う。
かくいう僕も、そのうちの一人だ。
極度の運動不足が原因となり、派手に体調を崩してしまった。生まれつき胃腸が弱いことに加え、食欲不振と吐き気に襲われた。これは数ヶ月続いて、いまも完全に調子が戻ったわけではない。本当に辛かった。
このことについては、また今後のnoteに記していこうと思う。
Yahoo! Japanなどのニュースサイトでは、よくこんな記事を見かける。
「免疫力を上げるための10の食材」
「コンビニで買える、日本人に不足しがちな栄養素」
「〇〇を食べている人は、生活習慣病のリスクが××%減少する」
僕は、健康についてのワードにはついつい反応してしまう。いま自分でこの文章を書いていて、より一層その思いが強くなっている(笑)
こういった記事に書かれていることは、もちろん"事実"だとは思う。
実際に研究結果が示しているのだろうし、素人感覚でも、やっぱりそうだよねと思える内容のものがほとんどだ。
ただ僕は、「擬似相関」というものを考慮しないといけないと思っている。
疑似相関とは、2つの現象の間には因果関係があるように見えるが、実際にはそのような関係は存在しないというものだ。
たとえば、「ナッツ類を日常的に食べる人は、そうでない人よりも生活習慣病になるリスクが低い」という事象があったとする。
これは確かに言っていることは正しいかもしれないが、ナッツ類を日常的に食べる人というのは、そもそも健康に気を配っている人である可能性が高く、その健康への気配りによって生活習慣病になるリスクが減少していると考えることもできるわけだ。
要するに、
「ナッツ類を食べる人は、健康に気を配っている」
「健康に気を配っている人は、生活習慣病になるリスクが低い」
この2つの事象を(強引に)結びつけることで、
「ナッツ類を食べる人は、生活習慣病になるリスクが低い」
という結論を得ているのだ。
過度の運動不足に陥っていたときの僕は、この食材がいい、あの食材がいいという情報に踊らされ、単に食事量が増えるだけで余計に体調を悪くさせてしまった。
インターネット上に氾濫している情報を、正しく分析する力。
それが今後はさらに求められていくように思う。
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