俳句で"オレアチ漫遊記"(拾捌)
連載「俳句で"オレアチ漫遊記"(※)」は、りすが書いた「オレとアチキの西方漫遊記(※)」のワンシーンを取り出し、それを題材に"note仲間"やまきちさんが俳句を詠む企画。今回、やまきちさんが"お題"に選んだ写真は、トロッコ嵯峨駅(京都市右京区)の近くにあるレトロモダンな喫茶店での一枚。奥さんが注文した季節限定のいちじくのケーキ、それにホットコーヒーだ。ケーキを一つしか頼まなかったせいか、年老いたマスターが気を利かせ、夫婦で食べられるようにフォークを2本出してくれた。実に心憎い。
レトロモダンの句:
題材テーマ:「オレとアチキの西方漫遊記(38)ー景色で腹は膨れない」
「いちじく」は秋の季語。ここでいう秋は暦の上での立秋から立冬の前日まで。やまきちさんによると、われわれ夫婦がいちじくのケーキを食べた喫茶店のレトロモダン感を「朝刊が置いてある」で表現したそうだ。
やや違和感。というのも、内装が決してレトロモダンとは言えないコメダ珈琲店にも、朝刊は置いてあるからだ。朝刊を読みながらモーニングを食べた経験もあるだけに、尚更そう思うのかもしれない。
ただ、やまきちさんの気持ちも分からなくもない。レトロモダンな喫茶店で思い浮かべるキーワードには、暖色の照明、カウンター、サイフォン、それに新聞を読みながら客を待つ年老いたマスターが付き物と言える。
"丸被り"
ところで、やまきちさんが今回選んだ一枚。「オレとアチキの西方漫遊記」の本編に使った写真と"丸被り"。打ち合わせでは、被りを避けるはずだったが、そこをいとも簡単に突破してくる辺り、やまきちさんらしくて良い。
今後とも一つよしなに。今回も投句に感謝。
(トップ写真:りすとやまきちコラボ企画のイメージカット=りす作成)
題材リンク:
「俳句で"オレアチ漫遊記"」シリーズ:
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