開会式と開幕戦に驚き
ーサッカーW杯カタール大会
4年に1度開かれるサッカーの祭典、サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会が21日夜(日本時間)に開幕し、いろいろ驚かされた。開会式では、米俳優のモーガン・フリーマン、韓アイドルグループ「BTS」のジョングクが登場。また、開幕戦の開催国であるカタール代表とエクアドル代表の試合では、進歩したVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の精度を見せつけられた。
モーガン・フリーマン
開会式に出てきた長身の老紳士。どこか見覚えがある。モーガン・フリーマンに似ているなと思っていたら本物だった。ライブ中継していたNHKがそう紹介した。どうも同じように見ていた人がかなりいたようで、ツイッターにあった「モーガン・フリーマンっぽい人と思われてるモーガン・フリーマン(本物)」というコメントには吹いた。
ジョングクが現れたときには、韓国のエンターテインメント業界の勢いをあらためて思い起こされた。こうした国際大会の開会式に日本のアイドルが招かれるというのは、なかなか想像しにくい。NHKの中継にゲスト出演していた宇宙飛行士・野口聡一の「オイルマネーの資金力を見せつけている」という言葉にもクスッとした。同感。
VAR
カタール代表とエクアドル代表の試合では、"エクアドルの大黒柱"エネル・バレンシアが躍動。最初のゴールはVAR判定で取り消しになったものの、その後、2ゴールをあげて勝利の原動力になった。印象的だったのは、このVARだ。12台のカメラと人工知能(AI)を活用したシステムを導入し、オフサイドなどを半自動で判定するらしい。
取り消されたゴールも、わずかスパイク1個分程度の差でオフサイドの判定。あまりに精度が高く、技術の進歩にただ驚くばかりだ。こうした高精度な判定システムがあれば、元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナによる"神の手"ゴールものなかったんだろうなと思うと、なかなか感慨深い。複雑な気分だ。
サッカーW杯は話題が尽きない。今晩も楽しみだ。