憶測
ーえらいこっちゃ!
膝が痛いという母親と奥さん。医者に診てもらうよう促しているが、なんだかんだと理由を付けて、なかなか病院に行かない。何もせず指をくわえたまま、医者に診てもらう気になるのを待っているのも芸がない。インターネットなどを通じ、膝の痛みの原因について自分なりに調べた。孫子曰く、「敵を知り己を知れば、百戦して危うからず」。憶測の域を出ないまでも、きっと何かの役に立つだろう。
変形性膝関節症
階段を上り下りするときに膝が痛むという母。平坦な道を歩く場合は痛まないそうだ。加齢によって関節軟骨や半月板が摩耗し、それが原因で発症する「変形性膝関節症」がどうも一番近そうだ。
東京医科歯科大学の教授が監修したコラムによると、「関節軟骨がすり減り、関節の空間を裏打ちする滑膜の細胞を刺激して炎症を起こし、痛みが現れる」とか。実に痛そう。
膝の痛みを和らげるには、適度な運動で筋肉をつけるとともに「筋肉や腱の柔軟性を高めることが大切だ。それにより、膝への負担軽減が期待できる」とのこと。母に是非勧めたい。
奥さんの方は、やや難しい。朝起きたらすでに痛かったらしい。本人に詳しく尋ねた上で、調べたところ、いろいろ該当する症状がある一方で、そのどれもが帯に短し襷に長しで、十分に当てはまらない。
しかも、その痛みも、いつの間にやら気にならなくなったようだ。それどころか、「今日は1万5000歩も歩いた」と誇らしげに胸を張る始末。当面、様子見といったところだ。一体、どうなってんだ!?
生兵法は大怪我の基
母も奥さんも医者に診てもらう気配はない。病院に行けば、できれば避けていたい現実に向き合わねばならないので、できれば行きたくないのだろう。その気持ちは痛いほど分かる。
とはいえ、診てもらう時期は早ければ早いほど良い。インターネットなどで得た情報を伝え、医者にかかる気持ちを後押ししたい。ただ、こちらは医療の専門家ではなく、ずぶの素人だ。
「生兵法は大怪我の基」ともいう。伝え方に気を付けたい。