夫婦の五輪総評
ー選手団やボランティアに及第点
8日に閉幕した東京五輪。個人的にこの五輪を採点すると、100点満点中、80点をあげたい。日本代表はメダル58個を獲得。このうち、金メダルは23個。ともに過去最多だ。監督やコーチを含む選手団が、地元開催ということで、これまで以上に奮起した結果と言える。一方、奥さんの採点は50点。なかなか辛口の評価だ。ただ、理由を尋ねたところ、評価のポイントはほぼ同じだったし、納得できる内容だった。
評価のポイント
事前に打ち合わせしたわけではないが、われわれ夫婦が東京五輪について評価したポイントは、選手団の頑張りと開会式・閉会式の出来栄えだった。選手団の頑張りについては、過去最多のメダル獲得数が物語っており、文句を付けようがない。夫婦揃って100点満点を付けた。
他方、開会式・閉会式は個人的な評価がマイナス20点、奥さんがマイナス50点。マイナス20点の内訳は、開会式がマイナス10点、閉会式がマイナス10点。それぞれ見ていて実につまらなかった。もっとやりようがいろいろあったのではないかというのが正直な感想。
コロナ禍で開催が直前まで危ぶまれ、混乱があったのは理解できる。ただ、それでも世界406カ国が集まったスポーツの祭典にふさわしかったのかと問われると、そこはNOだ。テレビプロデューサーのデーブ・スペクターの「7年間準備して、これ?」は正しい指摘に思える。
そもそも総花的で何を訴えたかったのかが分かりにくい。「復興五輪」というテーマも実に見えにくかった。「165億円と言われている予算に値するコンテンツと本当に思ってるんですか?と聞きたいんですよ」(デーブ・スペクター)という言葉は的を射ている。
長いスピーチ
奥さんもつまらなかったらしく、開会式・閉会式にマイナス50点を付けた。意味不明な内容に加え、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長による長ったらしいスピーチも嫌った。
これには多くの人が、ツイッターなどソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で同じ指摘も相次いだが、決してそれに便乗したわけではない。テレビ中継を見ながら、リアルタイムでずっと文句を言い続けていた。「とてもガッカリな開・閉会式」だったという。
生きているうちにもう一度あるか分からない東京五輪。その開会式・閉会式がこんな形になったのは残念だ。ただ、日本代表がもたらしてくれたメダル獲得のニュースや、ボランティアへの高い評判には、コロナ禍の一日を元気に過ごす話題を与えてもらった。双方には及第点をあげたい。
これがわれわれ夫婦の五輪総評。
(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)
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