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計画と偶然

ー近場も決して悪くない(6)

から揚げ専門店「福まん家・大泉学園店」(東京都練馬区)は、西武池袋線大泉学園駅から徒歩5分程度の場所にある。事前に下調べして向かった白子川源流(同)散歩の帰り道に、偶然見つけてテークアウトした。から揚げは、わが夫婦揃って大好きなメニューだ。余程でなければ、不味いと思わない。新型コロナウイルス感染症の拡大で、外出に安心・安全、近場、簡単の「安・近・単」を強いられる中、から揚げ屋に出会うサプライズが、外出にも食卓にも"彩り"を加えてくれた。実にありがたい。

連載『近場も決して悪くない』シリーズ:「(5)ー散歩でリフレッシュ(下)」「(4)ー散歩でリフレッシュ(上)」「(3)ー眩しすぎるカフェ」「(2)ー掘り出し物」「(1)ー『安・近・単』のGW

から揚げ

福まん家は、長崎県大村市に本社を置くから揚げ専門店だ。あご出汁と椿油を使って揚げるところが特徴で、「サクサク、つやつや」「長崎から揚げ」を売りにしている。全国に相次いで新規出店しているが、東京都内には現時点で、大泉学園店と葛西店の2店舗。白子川源流散歩の帰り道、たまたま大泉学園店の前を通りかかった偶然に感謝したい。

あご出汁から揚げのプレーン(1個当たり税込120円)、甘辛ゴマ鷄(1パック当たり同380円)、揚げ餃子(1パック当たり同500円)を購入。支払いはトータルで1500円程度だったか。好みからすれば、やや甘さが気になるも、やはりそこは大好物のから揚げだ。食べられるだけで十分に満足感がある。奥さんも終始、満足げな表情だった。

から揚げ_福まん屋

相乗効果

いつ収束するとも知れないコロナ禍で、政府が不要不急の外出を控えるよう求める緊急事態宣言が出される中でのゴールデンウィーク(GW)だったが、この期間の過ごし方に関する奥さんの評価は思いの外、高かった。以来2週間以上過ぎた今、その理由を考えると、計画と偶然がうまくバランスしていたおかげではないかと思う。

あれこれ調べて計画した上で向かった白子川源流。そして、たまたま見つけて立ち寄ったから揚げ専門店。振り返るに、"計画的"と"場当たり的"がシナジーを生み、より楽しさが増した気がする。計画的だけだと堅苦しくて窮屈な一方、場当たり的だけだと時間とコストを浪費する。たとえ「安・近・単」であっても、そこには今後も気を付けたい。

あゝ、無性にから揚げが食べたくなってきた。(終わり)

(写真〈上から順に〉:たまたま通りがかったから揚げ専門店「福まん屋・大泉学園店」=りす撮影、福まん屋自慢のから揚げ=福まん屋公式ホームページ)

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りす=ハードボイルド
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