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【寺社仏閣では全国初】あらゆる人にひらかれた「参拝・散策」が勝尾寺のウィルで実現

大阪・箕面の山奥に位置する勝尾寺で2024年11月26日より近距離モビリティのレンタルサービスが始まりました。

みんなのモビリティとして老若男女誰もが利用できるウィルは、高齢化/多様化が進む中、あらゆる人にひらかれた、これからの時代に当たり前となる「参拝」の形を提示しています。


寺社仏閣は地政学上アクセスしづらいが、古くから信仰で人々が集いたい場所

比叡山延暦寺や高尾山薬王院、金比羅山・・・。どれも山中に建立され、たどり着く頃にはひと修行を終えた気分になります。

寺社仏閣はそもそも、俗世から離れ修行に集中するとともに、外敵から攻められにくい環境にするため、古来より山林などアクセスしにくい場所に建立される傾向にありました。

ゆえに、ふもとから本殿までは高低差が続く上、長距離の徒歩移動を要するのです。人々が集いやすい場所には所在しないけれど、信仰・参拝のために訪れたい、そんな場所が寺社仏閣です。

石段が長く続く寺社仏閣はよく見かける

時代の変化とともに、国内外からさまざまな世代が集まる勝尾寺に

勝尾寺も同様に、大阪・箕面の山林の中に建立されました。1,300年続く歴史あるお寺です。詳しい歴史はこちら

敷地面積は8万坪、高低差は約70m。
参拝入口から本殿まで向かい、また戻ってくるのに1時間弱はかかる広さです。

勝尾寺を空撮した様子。広大な敷地面積を有していることが理解できます。

勝尾寺には古来より老若男女、階級問わず多くの参拝者が、「勝ち運」を授かりたいと訪れていました。

グローバル化も進む昨今は、国内だけでなく世界中から多くの方が参拝・観光に訪れるようになり、来訪者の多世代化・多様化が加速。その数も年々増加しているといいます。

こうした時代変遷に伴い、勝尾寺側も、より多くの方が参拝に訪れやすいよう、ベビーカーや車椅子でもアクセスできるよう、スロープを設置するなどのバリアフリー整備を進めてきました。

文明の利器で、時代に即したこれからの「参拝」の形を提示

勝尾寺側によると、それでもなお、来訪者の中には体力や足腰への不安から階段や長距離ルートの徒歩移動を躊躇(ちゅうちょ)してしまい、同行者の参拝を入口付近で待っている姿も散見されていました。

せっかくこのような山奥にまで来てくださっているのに、参拝や散策をしていただけないままなのは心苦しい

勝尾寺 副住職より

また、手動の車椅子を現地で借りることができても、今度は坂道を押し続けるご家族にも負担がかかってしまうという次なる課題が浮上します。

こうして、すべての人にとって一層過ごしやすい移動環境を整備すべく、WHILLモビリティサービスが採用されました。

車椅子やベビーカーをご利用の方でも通行しやすい勝尾寺内でウィルも利用できるようにすることで、行きにくい場所に建立されがちな寺社仏閣でありながらも、参拝や観光をしたい方々が気軽に訪れやすく、かつより長く快適に滞在できるようにしたい、そんな強い思いで実現しています。

きっと、将来の日本で当たり前になる新たな「参拝」の形ではないでしょうか。

みんなのモビリティ、楽しみ方は十人十色

ウィルは免許不要で歩行領域を走行する近距離モビリティ。直感的な操作性も特徴であるため、誰もが簡単に利用できます。

長距離歩行がつらい方、疲れやすい方、一時的に怪我をしてしまっている方、杖をついて歩く方などなど。”みんなのモビリティ”として、ウィルでの移動や散策の楽しみ方は、三者三様・十人十色です。

海外からお越しの大所帯家族、笑顔でウィル撮影会

大家族に囲まれながらお父さんが笑顔でポーズ。

日本滞在中に、歴史情緒あふれる勝尾寺で、日本が誇る最先端の技術力を体験したことは、きっと素敵な思い出の一つとして加わることでしょう。

この後、奥様にも快適だと熱弁して薦めていました。(言葉は分かりませんでしたが、ジェスチャーから伝わってきた)

目線を遠く、秋を楽しむお父さん

緩やかな勾配が続く道を、心地よい風に包まれながらウィルで移動するお父さん。周りは木々が赤やオレンジに色づき、どこに目を向けても鮮やかな景色が私たちを楽しませます。

「歩く」ことへの意識が少しゆるまり、代わりに景色を楽しむ意識と余裕が生まれる。お父さんも目を細めながら、今この瞬間の移ろいゆく「秋」を楽しんでいるようです。

そして心地良くなったのか、すーっと同行者の皆さんを置いて思うがままに参拝に向かうお父さんの姿。

顔を見ながらの会話は一層はずむ

車椅子やベビーカーを押している姿勢は、相手の後ろ姿しか視界に入らず会話もしづらいです。同じ空間にいるのに、どこか距離を感じてしまうこともあります。

会話はやっぱり、顔を見ながらキャッチボールしたいもの。
他愛もないよもやま話に花を咲かせていると、上り坂のしんどさも気にならずいつの間にか頂上の本殿まで到着します。

いつもと違う画角で、新たな勝尾寺の魅力を知る

目線が変わるだけで、見える世界や景色もがらりと変わります。
今まで見落としていた光景に気付いたり、異なるアングルでカメラを構えるだけで雰囲気が異なる写真が撮れたり。

(意外に?)バリアフリー環境が整っているんだと発見することもウィルで走ってみると感じます。

オムニホイールや抜群の安定感でオフロード走破

前述の通り、勝尾寺には地理特性上、高低差や砂利道、凸凹道、石畳など歩きづらい箇所も多数点在します。

Model C2ならそれらを全て走破できるとして、選ばれました。特徴は、オムニホイールや高出力モーターなどの技術に裏打ちされた走破力と、後輪を軸に一回転できる小回り性能、抜群の安定感などを兼ね備えていること。

近距離モビリティ界のSUVさながら。
自転車やベビーカーなどと異なり、勾配も常に一定の速度で上り下りするほか、途中で手を離しても電磁ブレーキが作用してしっかり止まります。

参拝入口付近には早々に緩やかなスロープ。ご家族などが手動の車椅子を押し続けることは負担になること想像に容易いです。

前輪のオムニホイールは10個の小さなローラーで大きなタイヤを形成。足回りのスペースをしっかり確保しながら後輪を軸にその場で一回転ができる構造です。

砂利道もあえて走ってみるお母さん。タイヤが大きいため、つっかかりにくくズンズン走破していきます。

満足げなお父さん。一緒に来ていた皆さんに伝えてくれています。

勝尾寺「世の中の便利なものを取り入れ今に合う形で、誰もが参拝できる状態にしたい」

世の中には便利なものがたくさん生み出されています。

こうした利器(移動ツール)を賢く取り入れ、社会のニーズや今の時代に即した形で、誰しもに参拝をしていただきやすい環境を整えたいと勝尾寺は言います。

「せっかくこのような山奥まで、多くの方が来てくださっている。元々は訪れたいけれど出向きづらい寺社仏閣だが、参拝したいという人々の気持ちに寄り添って、これからの当たり前となる『参拝』の形を日本社会に先行して伝えていきたい」

「今回の取り組みに賛同していただける寺社仏閣、宗教施設がどんどん続いてくれたら嬉しい」

勝尾寺でのウィルの借り方

  • 貸出場所:参拝入口 受付

  • 貸出時間:平日/日祝:8:00〜17:00(最終受付16:30)、土曜日:8:00~18:00(最終受付17:30)

  • 利用料金:無料

  • 利用方法:当日現地にてレンタル可能。受付にて同意書に署名、利用方法をご説明後貸し出します。

  • お問い合わせ先:072-721-7010(お電話)またはフォーム

▼テレビ大阪などで取り上げられました

ウィルを行った先で気軽に利用できる「WHILL SPOT」はあちこちに

観光地や商業施設、ホテルやリゾートなど、行った先でウィルを借りることができる「WHILL SPOT」は、全国あちらこちらに広がっています。

平城宮跡北海道ボールパークFビレッジハウステンボス、ふかや花園プレミアム・アウトレット、日本科学未来館などで導入され、今後も拡大していきます。

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