読書について
我々が考えられるのは知っている事だけ
書物から読み取った他人の思想は他人の食べかすに過ぎず、他人の頭で考えることに近い
読書のために現実を注視しなくなるようなことがあってはならない
何人も判断するよりもむしろ信ずることを願う
学問が常に進歩すると考えたり、新しい書物には古い書物が利用されていると考えてはいけない
不毛な文章家の共通は何か主張するものを所有しているとみせかけようとすることで実は何も思索から生まれたものをもっていないこと
巧妙な比喩を案出する事は特にもっとも偉大な業である
事物に共通する特性を把握することで、これは難しい事だから
多数の読者がその都度むさぼり読むものに我遅れじと手を出さない事
多くの場合、書物の購入と内容の獲得は混同される
歴史には二つあり、政治史と文学及び芸術の歴史である
すなわち医師の歴史であり、知性の歴史である