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#7_ゲーム業界アーティスト向けの推薦図書

こんにちは、WFSのシニアエンバイロメントアーティストの南波です。
「エンバイロメントアート」というのは日本語で言うとゲームの「背景」とか「ステージ」にあたる箇所を制作する仕事です。
かれこれ業界歴は20年になりまして、エンバイロメントだけでなくライティングアーティストとしても活動しております。

今回のブログではゲーム業界の「若手アーティスト向け」の推薦図書をご紹介します。

アーティスト向けの推薦図書

推薦図書の記事って、エンジニア向けのものはよく見かけるのですが、アーティスト向けのものってあまり見ないですよね?
私はアートの技法書を集めるのが趣味なので、
少しでも皆さんのヒントになればと思い記事化してみることにしました!

今回ご紹介するのは「若手アーティスト向け」の3冊です。
新入社員の教育担当をしていた時に、よくおススメしていた書籍です。
この3冊は、CGソフトの技法書ではなく、ものづくりの考え方が学べるものです。

少し難解な所もあるかもしれませんが、本棚に入れておけば迷ったときに何かヒントが得られる。そんな本をご紹介します。


①クリエイティブの授業

創作する際に最も大切な「インプットとアウトプットの考え方」について教えてくれる本です。インプットやリファレンスなしにオリジナリティのある創作物は生み出せません。
ゲーム制作のアーティストに関わらず、全てのクリエイターにおススメできます。
また、特にこの本は人に勧めやすいのですが、理由は字が少なく、すぐに読める事です!
平易な言葉で書かれた、役に立つアドバイスの宝庫です。


②誰のためのデザイン


こちらは上の本に比べると、少し難解な部分もありますが、特にUIデザイン、3D背景の方におススメです。

私たちが作るデザインは「誰のためのデザイン」でしょうか?

人がミスをしたり間違えたりする原因はデザインにあるのかもしれません。ストレスのないゲームを作るために大切な考え方を教えてくれます。


③映像の原則

有名なアニメ監督である富野氏による、映像づくりの教科書的な本。
ムービー関係に携わる人はマストで読むべき本です。
映像手法の本はいろいろ出ていますが、まずはこの本の知識を土台とすれば、さらに最新の知識を広げていけるでしょう。

最後に

今回はゲーム業界アーティスト向け、ものづくりの考え方を知る3冊を紹介させていただきました。
ツールの使い方やテクニックは、業界に入れば先輩からいろいろと教えてもらえるでしょう。その際に、ベースとなる考え方を頭に入れておくと、より理解が深まったり、テクニックの正しい使いどころが分かるようになると思います。
今回紹介した書籍が、業界に入って間もない方や、制作に悩んでいる方のヒントになりましたら幸いです。
次はエンバイロメントやライティングの観点から、書籍紹介を書いてみたいと思います。
ではまた。


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