自分があるようでないような。そんな日もある、ライターの話。
仕事で文章を書いていると、ふと、思う。
「私はどうしたいんだろう」
「何が書きたいんだろう」
と。
クライアントの依頼に応じて書くことは、ライターとしてごく当たり前のことであり、何らおかしいことではない。
むしろそれが仕事だ。
けれど、それがときどき「本来の自分とは何ぞや」という問いに至る。
自分があるようでないような。
何ともモヤモヤした気持ちになる。
私は文章を書くのが好きだ。
その文章、すごく巧いかどうかと聞かれれば、それは自分ではよくわからない。