果てしない迷路の中は逃れる事ができないコロシアムなのだろうか?貴志祐介さんの代表作クリムゾンの迷宮を読み終えて
貴志祐介さんの代表作を取り合えず三部作読み終わりました!!
12番目のペルソナに始まり、天使の囀り、そして今作クリムゾンの迷宮。
しかし彼の小説にはとてもじゃないがフィクションに感じれない!って思わせてくれる何かがあります。もしかするとこれは日常生活でも起こりうるのではないのかな?なんて恐怖も隣り合わせな感じがして只管背筋が寒くなる感覚に浸りますね。
今作は天使の囀り同様海外が出てくるのですが
海外もオーストラリアのバングルバングル国際公園が舞台となります。
とは言っても全く馴染みがない場所なので、主人公の藤木よしひこはこの地で目を覚ました際にはその異様な光景のせいで火星だと勘違いしていましたね。
手っ取り早くこの作品の大まかなストーリー話すと所謂デスゲームです。
有名どころで言えば「ハンガーゲーム」の様な世界観と言えばわかりやすいでしょうか?
藤木を含めて九人の男女がそれぞれ奇妙なこの地で目を覚まし、最後の一人になるまで奪い合いをするゼロサムゲームに参加せざる得なくなります
混乱する参加者や、やけに冷静な参加者、ときには喧嘩を始めるものまで出てきます。
とてもじゃないが普通の精神力では耐える事ができない状況の中、非常にも時の流れにより徐々に参加者はおかしくなっていきます。
情報を多く手に入れた者
食料を手に入れた者
武器を手に入れた者
それらを手に入れた暁には皆で平等に分け与えるといった形で一同は同意しましたが、少しずつ嘘をつき隠し持つ参加者たち。
時間が経つにつれ参加者が減っていくのを目の当たりにする主人公の藤木。
行動を常に共にしている大友藍の存在
彼女はなぜ藤木と行動を共にしているのか?
そして参加者の中でゲームマスターと呼ばれている人物とは何者なのか?そしてこのゲームの本当の目的とは?なぜ殺し合いをしなければならないのか
?
と多くの疑問が少しずつ紐解かれていくのは読み進めていくうちに快感となっていきますね!
そしてラストに差し掛かると、なるほど!やっぱりそういうことだったのか!?って腑に落ちる事が出来ました!
割とストーリー内容はシンプルでありながら
日本人に馴染みのない風景、そこに生息する動植物の正体が掴めない中、非常にそれらが不気味に写るんですよね。
こちらの作品はホラー作品となりますが
どちらかといえばグロの色が強めですね。
あまりそういったサイドの表現が好きではない方にはオススメできないかもしれませんが
貴志祐介さんの代表作品だけあって、非常に面白い作品でしたね!
もし気になった方は読んでみては如何でしょうか?
それではっまた〜🫰🫰