ともに歩いてきたカメラと写真を振り返る
いつからか、私の手にはずっとカメラがあった。この時代はこのカメラ、あの時代はあのカメラ。いろんな相棒とそのときを過ごしてきた。
どの時代のどのカメラで撮った写真もそれぞれ好きで、それぞれ良さがある。今日はカメラと写真の変遷を、このnoteで振り返ってみます。
OLYMPUS PEN Lite E-PL1
はじめて手にしたレンズ交換式カメラが、PEN Lite E-PL1。宮崎あおいちゃんがカメラを首から下げているCMを見て、「私もこうなりたい」と思って買った。完全に形から入るタイプである。いいの、まず入ることが大事なので。
このカメラで撮った写真たち。
技術も知識も少ないけれど、とにかく目に映るものをカメラに収めるのがたのしい!ということをPEN Lite E-PL1は教えてくれた。
ボカしたくて45mmの単焦点レンズを買ったけど、マイクロフォーサーズだからすごく望遠になっちゃって結局活用できなかったり。若気の至り。
F値とかシャッタースピードとか基本的なことをカメラに詳しい知り合いに教えてもらって、がんばってマニュアル撮影するようにしていた。
Canon EOS Kiss X7
PEN Lite E-PL1と一緒に過ごして3年くらいかな。もっとステップアップしたいなあと思って次に手にしたのがCanon EOS Kiss X7。
センサーサイズがマイクロフォーサーズからAPS-Cにステップアップした。ミラーレスから一眼レフになった。(結局ライブビューばかり使ってたけど)
このカメラはとにかく軽くて、持ち歩くハードルがすごく低かった。
SONY α7 III
マイクロフォーサーズ、APS-Cときて、ついにフルサイズを手にした。カメラを仕事にしてみないか、という話が出たことがあって。自分としてもかなり揺らいで。プロとしてやっていくならフルサイズがあった方がいいよな…あと単純に最近出たSONYのミラーレスのフルサイズ気になるな…フルサイズでミラーレス…フルサイズにしては軽い…ええい!と買った。
そして結局カメラを仕事にという話は消えて、フルサイズのカメラだけが手元に残った。
写真展に出展する機会があり、それをきっかけにレタッチすることを覚えた。写真編集用のMacbook proを買い、撮影後にLightroomでポチポチするようになった。
それに伴い、作品のような写真が増えてきた。
写真編集の方向性は、それはもう迷宮のように迷走して、迷って、ずっと悩んできた。悩まなくなったのはここ1年くらいかも。
写真コンテストに出したりもしてみた。ありがたいことに、賞をいただけて。入賞したのなんて、幼稚園の写生大会以来よ。
友人と写真展を開いたりもした。
高かったけど、そのぶん自分の写真好きが急加速したからα7 IIIには感謝してる。
FUJIFILM X-E4
友人とお出かけをして、そこで写真を撮る。いや、写真を撮るためにお出かけをしていたような感じだった。それが日常だった。
日常は、2020年からガラリと変わった。マスクをしなきゃいけなくなって、緊急事態宣言が出て、外出できなくなって、写真を撮る機会が無くなった。
でも、カメラは手元にある。誰かと撮れないなら、ひとりで撮ろう。遠出しちゃダメなら、近所を散歩してみよう。
ということでフルサイズのα7 IIIを持って近所に繰り出したのだけど、ちょっと大きい。気軽に撮りにいくには重い。
気合を入れて撮りにいく機会が減ったことで、軽くて扱いやすいカメラが欲しくなった。そこで手に入れたのが、FUJIFILM X-E4。ボディは315g。軽い! (α7 IIIは565g)
フルサイズから、またAPS-Cに戻ってきた。日常をただ切り取る、子供の頃からやっていた写真の残し方をしたくて。フルサイズほど大きくなくてもいいかなと。一周回って手軽さ重視。
レタッチも薄味にしたかったから、フィルムシミュレーションで最初から雰囲気づけしてくれるのがうれしい。あとは軽く塩胡椒するだけ。
noteの記事に載せている写真は、ほとんどがこのカメラで撮ったもの。
高いカメラだから良いとか、すごいとか、そんなことは無いなあと振り返ってみて改めて思った。自分が撮りたいもの、ライフスタイル、用途で合うカメラって変わる。
私も以前はフルサイズが合ってたけど、世の中と自分の生活が変わって、手軽さ重視に変わった。
どのカメラも大事な相棒で、どのときに撮った写真もどれも好きだな。