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海外版メガレンジャー『パワーレンジャー・イン・スペース』について

パワーレンジャー・イン・スペース』は、1998年にフォックス放送内のFox Kidsで放送されたアメリカ合衆国のテレビドラマである。今作は1997年に放送された『電磁戦隊メガレンジャー』がベースとなっている。パワーレンジャーシリーズの第6シーズンであり、第4作目である。

◆激走戦隊カーレンジャーとの類似点

『パワーレンジャー・イン・スペース』第1話の前半シーン

電磁戦隊メガレンジャーをベースとした作品であるが、実は前番組の『激走戦隊カーレンジャー』の要素も少しだけ踏襲している。例えばパワーレンジャー・イン・スペースの第1話の冒頭では、レッドレンジャーが変装(大きなマントを被っている)して敵のアジトに侵入し、正体を明かした後、地球へ向かう場面は激走戦隊カーレンジャーの第1話に似ている。激走戦隊カーレンジャーでは、ハザード星人のダップがハザード星を宇宙暴走族ボーゾックに滅ぼされた後、大きなマントを被った状態でボーゾックの根城である人工惑星・バリバリアンに侵入し、自らハザード星の生き残りであると正体を明かし、地球へ降り立つ。

◆未来戦隊タイムレンジャーとの類似点

レッドレンジャーのアンドロスとイエローレンジャーのアシュレー

パワーレンジャー・イン・スペースの一部の設定は2年後(2000年)に日本で放送される『未来戦隊タイムレンジャー』に受け継がれた。そのため似ている点が多い。まずパワーレンジャー・イン・スペースは、レッドが宇宙人で他の4人が地球人。そしてアンドロスとアシュレーが恋人関係となる(宇宙人と地球人の恋愛)。アンドロスは第2話で一度、地球を去ろうとしたが、パワーを失っても戦う4人の姿を見て彼らに新たなパワー(メガレンジャーの力)を与え、仲間と認識するようになった。一方で未来戦隊タイムレンジャーは、レッドが地球人で他の4人が未来人(宇宙人)。そして浅見竜也とユウリ、森山ホナミとドモンに恋愛要素が描かれている(こちらも地球人と宇宙人の関係)。第1話で時間移動体イグレックというタイムマシンで20世紀(地球)にやって来て、通りすがりの地球人である浅見竜也をタイムレンジャーの仲間に迎え入れる。

パワーレンジャー・イン・スペースの戦闘シーン

『Power Ranger in Space』は第1作目から続いていたストーリーの完結編と扱われている。これはシリーズが長期化したことで視聴者の世代交代が起きたことから、このシーズンでこれまでのストーリーを完結させ、シーズン7からはシーズンごとに新しいストーリーを始める形式となったためである。

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