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沖縄を自転車で一周しながら平和と教育について考える

2024年2月中頃。
ABBは沖縄本島に来ています。

国際通りでお土産を買ったり、ビーチでオリオンビールを飲むのも良いのですが、普通の旅を紹介しても記事的に面白くないと思うので、
自転車で沖縄本島を一周してこようと思います。

本記事執筆時点で一周を完了
現在ABBは友人が住む北谷町付近に潜伏している。

この自転車旅の主な動機は3つ

①沖縄本島に行ったことが無い。
30数カ国旅したのに実は沖縄本島に行ったことが無い。
シンプルに行ったことが無い所に行きたいということはABBの根源的欲求である。

②基地問題等のニュースや歴史を深く理解したい。
テレビニュースなとで米軍基地の辺野古への移設問題などが報道されているが名前は聞いたことがあるけれども行ったことがないのでイメージできない。
自転車で島を巡ることで基地のスケール感とか、沖縄のサイズ感。太平洋戦争時の戦線の変遷。
そこに住む人の感覚を少しでも感じることができると思った。

③痩せたい
痩せたい

沖縄最北端の辺戸岬
沖縄1周は約420㎞の道程。
5日間で完遂した。


1945年8月15日。
日本は、日本人は戦争に負けました。
そしてそれから78年。
団塊の世代以下のほぼ全ての日本人は一度も戦争によってその生命や財産を奪われることなく過ごすことができています。

そしてその要因の内の大きな要素の一つ。
この美しい島には世界最強の軍事力を持つ国のアジア最大の軍事基地があります。

ABBは日本が平和な理由は憲法9条が
あるからだとは思っていません。


今ABBは最強の国の人が多く暮らす、最強の国の文化に溢れた北谷のカフェでこの記事を書いています。
そしてここ北谷は1945年4月1日に最強の人達が上陸したポイントでもあります。

ここ北谷からひめゆり部隊が最期に海に身を投げた最南端の荒崎海岸まで40㎞。
健康な大人はおろか、屈強な海兵隊ならば、何の障害も無ければ1日で踏破可能でしょう。

画像暗くてすまねぇ。

旧日本軍、及びに沖縄県民は1日で踏破できる道のりを約6~7週間に渡って日本本土を守るための時間稼ぎのために抵抗を続け、南へと追い詰められていきました。

最南端の荒崎海岸。

むかし むかし この海は
ある朝 なくなってしまいました
真っ黒い 鉄の塊に埋め尽くされ
青く澄んだこの海は
突然 見えなくなりました

沖縄は元々日本と中国という大国に挟まれつつも、「なんくるないさ~」の精神で平和に暮らしていましたが大きな2つの国と戦争に巻き込まれてしまいました。
戦争は本来であるばらば、軍人と軍人が戦うものです。
それなのにこの美しい島に住む普通の人の50万人の内、子供や女性を含む9万4000人が亡くなりました。
そして今、また大きな2つの国の争いの前線になってしまいました。

ひめゆり平和祈念資料館敷地にて

むかし むかし この年老いた木は
ある朝はじめて
青い目をした 人間を見ました
そして
人が人の命を奪う戦場を
じっと見続けていたのです

とある北谷のマンションの朝。
前日にABBは高校時代の友人と、その知り合いのエアフォース所属の青い目をした人と夜遅くまで飲みました。
朝9時過ぎに空を切り裂くような轟音で目が覚めます。
近くの基地を飛び立ったF‐16戦闘機がすぐ近くの同じ位大きな軍事力を持つ大陸の国の方向を目指して飛び、すぐに見えなくなりました。


グッドモーニングOKINAWA。


キャンプシュワブ
ひろゆきが揉めてたとこ。
沖縄中部南部では基地を見ずに過ごすことは
できない位当たり前にそれはそこにある。

ABB「友人Yさぁ。肌感覚で良いんだけど、基地に反対しているのは県民と何%位なの?」
Y「んー。10~20%位じゃない。無いと経済的に成り立たないからね。」

それは習近平が言ったん?

当事者である県民ですらを2分するこの問題。
私達大人はこれからこの国を支えて行く子供達にこのことをどう伝えて行ったら良いのだろうか。

ABBが小学校5年生位の時。
クラスに軍事オタクの子、A君がいた。
ことあるごとに太平洋戦争の日本の同盟国はどこ?
とか、なんで日本は戦争に負けたと思う?
とか周りに話しかけまくっていた。
画用紙に旭日旗とか零戦とか書いちゃうタイプの子。
正直小学生にそんな質問されても良くわからないし煙たがられていたと思う。
同時に、今思うともう少し年齢が上のお兄さんと話す機会があればA君の豊富な知識と好奇心は満たされていたかもしれないとも思う。

A君はしきりに将来日本を守るための兵隊になりたいと話していた。

道徳の時間であっただろうか。
当時の担任だか忘れたんだけれども、先生は有名な「ナパーム弾と少女」の記録映像を私達児童に見せた。

「ナパーム弾と少女」

これを見てどう思う。
と、先生は聞くわけです。
小学生に。
もう答えは決まっている。

「戦争は良くない」
「軍隊はダメだ」

そりゃそうなりますよね。
小学生だもの。

誰も北爆に対応できるだけの防空戦力があれば子供の犠牲は無かったとか小学生が言うわけないのです。
満場一致で軍隊は良くないという風潮ができあがったのだと思います。

そのタイミングからかA君はあまり軍隊の話をしなくなりました。

「国を守りたい」という立派なA君の志が、議論の余地も無く教育現場において封殺される必要はあったのでしょうか。
そこに議論が必要であったのではないでしょうか。
もちろん戦争なんか無い方が良いに決まっています。
ですがあたかも、「軍隊が無いこと=平和」
のようなミスリードを大人が誘導してA君の夢が否定されたことが残念でなりません。

ひめゆりの塔
ちなみにABBは保守とかの人ではないです。

なぜなら私達日本人は80年弱、沖縄にいる最強の人達と自衛隊によって平和に暮らすことができているから。
その負担の多くを沖縄の人に押し付けることによって。

この美しい海がいつまでもこうであって欲しい。

ちなみに自転車で消費したカロリーはサーターアンダギーによって補填されて相殺されたのであった。










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