空気も選書の要素になる
ブックコーチを担当しています”あつし”です。
たびんちゅさんより、noteのバトンを受け取りました。
何を書こうかなぁと思っていたところ、
ちょうど『鎌倉ワーケーションWEEK』に参加し、
23日にブックコーチングを行ってきたので、その時の選書体験を綴ります。
『鎌倉ワーケーションWEEK』とは、
鎌倉の材木座エリアを中心に、
「ウェルビーイング」を感じられるセミナーやワークショップが数多く開催されています。
この「材木座」は、
鎌倉駅から由比ガ浜方面へ歩いて15分ほどの閑静な住宅街。
地名の由来は、鎌倉時代に材木商人が寄り集まり集落を築いていたことからこの名が定着したそう。
そのエリアにある「材木座公会堂」にて、ブックコーチングを行いました。
地名だけでなく、会場となる「材木座公会堂」も歴史ある建物。
集落の集会所兼防災施設として建てられてから100年以上が経過しており、
国登録有形文化財に指定されています。
建物に入ると、
創設当初からある柱と組木、大きく縁取られた窓枠から射す日の光に、
真新しい畳が白く淡く輝いてみえます。
佇まいから地域の人たちに、大切にされてきたことを感じることができます。
そんな歴史ある素敵な空間のなかで、ブックコーチングを行いました。
実は、対面でブックコーチングをするのは初めてのこと。
オンラインと違って、観察できる情報量が違います。
表情やしぐさはもとより、
身振りの機微、
声の抑揚、
目線の方向など
クライアントの変化する状態を目の当たりにします。
ちょうど西日が射してくる時間帯。
趣のある窓枠を透過して、淡く日差しを浴びるとともに、
互いに少し体温が上がっているのを感じあう。
始めは二人とも初対面で張りつめていた空気が体温とともに、
緩くなっていき、互いに興味や話したいことが溢れだします。
キャリアや人生についてのお話や、この空間がつくる空気感から、
一冊の本を選び、お伝えすることができました。
この歴史ある「材木座公会堂」という場で、
西日の射す、この時間帯だったからこそ、成しえた対話であり、
そこから生まれた選書結果だった思います。
きっとオンラインで同じクライアントと対話だったとしても、
同じ話はできなかったと思います。
そして、空気感によって選ぶ本も変わってくるでしょう。
「どこで対話をし、どんな空気をつくるのか」
これもブックコーチングで必要な要素だと学びを得た時間でした。
24日の『鎌倉ワーケーションWEEK』でのブックコーチングは、
「安国論寺」で行います。
こちらも約800年前に創建された由緒あるお寺です。
どんな気持ちで、どんな空気で、
どんな対話選書ができるのか楽しみです。