見出し画像

考えた割りに治せない セラピストへ

毎週日曜日は【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。
今回は、『想像は二の次三の次』についてお伝えします。

想像で判断していませんか?

「座ると腰痛になるんです」

突然ですが、もし皆さんの治療院に、⇧のような患者さんが来店されたら、先生はどのようなことを最初に考えますか?

もし、「どこが痛いのかな?」というのが真っ先に浮かんだとしたら、想像で治療する傾向が強いかもしれません。

確かに、「どこ?」はとても大切なことなのですが、実はそれよりも優先して考えたほうが良いことがあります。

ちゃんと確認しておきましょう

それは、目の前の患者さんの「座る」と、先生の思う「座る」が同じかを確認することです。

通常、家族でもない限り、患者さんの生活は分からないと思います。
たった一言、⇩を言ってみてください。

「どんな座り方で発症しますか?」
「一度やってみてもらえますか?」

そして、この時に「どこ?」という追加質問をすると、いくつかの検査も同時に終わるので、患者さんの負担は最小で済みます。

その他の例

他にも、確認を忘れがちなものとして、

「慢性的に…」
「ずっと辛いです」
「仕事をしていると…」

などがあります。

「慢性」という表現は、人により期間が異なります。
1ヶ月前?1年前?10年前?
具体的にいつからかを確認することは、発症の原因を知り、症状を断ち切る足がかりになります。

「ずっと」という表現は、先生に説明することがめんどくさい患者さんが使う用語の一つです。
しかし、本当に24時間痛いのであれば、私たち民間資格セラピストの出番はありません。
重篤な疾患の可能性があるので、医療機関へ行ってもらう必要があります。
1日の中で・1週間の中で・1ヶ月の中で必ず変化があるので、それを緒にすれば、症状は確実に軽減/消失します。

「仕事」を原因に挙げる方は少なくありませんが、正直、原因が仕事なら治す方法は転職しかありません
本当に仕事なのか?休日は症状がないのか?など、仕事以外のタイムラインで同一症状がないかを確認してみましょう。
共通点が見つかれば、それが原因です。

最後に

駆け出しの頃は、治療(施術)に余裕がないので、聞くべきことを聞かず、想像に走りがちですが、大切なのは目の前にいる人を少しでも早く楽にすることです。

そのためには、「どうやって治療しよう」よりも、「何が問題なんだろう」を優先して考えていきましょう。

僕のnoteでは、今回ような治療に役立つアドバイスを、
・日曜日(無料版)
・火曜日(有料版)
に分けて行っています。

また、癒やし系セラピストが治療系セラピストになるための、基礎から学べる触診練習法も公開しています。

興味がある方はぜひご活用ください。
それではまた

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集