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整形外科テスト(+)の意味

毎週日曜日は【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。
今回は、『整形外科テスト(+)の意味』についてお伝えします。

「症状の改善」を志すセラピストにとって、ROM・MMT・OPT・NLTなどの習得は必須になりますが、今回はその中でも特に慎重さが求められる「OPT」について注意点を1つお伝えします。

OPTをする場面とは

ご存知の通り、OPT(Orthopedic Physical Examination Test)は「どんな時にでもする必要がある検査」ではありません。

民間資格セラピストの場合は、自らが治療(施術)して良いかどうかの判断に迷った時に、「整形外科的疾患の可能性を消す」目的で行います。

つまり、医療機関に任せたほうが良いか否かの判断基準になるものです。

逆に言えば、整形外科的疾患の可能性がない時に行う必要はありません。

OPTの目的は(+)所見を得るためではない
(失敗談)

僕はカイロ学生時代に、OPTについて勘違いをしていたことがあります。

それは、「検査をするからには(+)所見がでることを前提に行わなければいけない」と思っていたことです。

でも前項でも触れたとおり、民間資格セラピストがOPTを行う目的は、「整形外科的疾患の可能性を消す」なので、(+)所見がでたらその場で治療(施術)は終わりです。

しっかり患者さんに説明を行い、適切な医療機関に行ってもらう必要があります。

当時の僕は、検査をすることに必死になり、本来の目的を忘れてしまっていたんです。

「足がしびれている?SLRします。陽性です。治療します。」


今から思えば、とんでもないことです。
学生の時でほんと良かったです。

最後に

僕の通っていたカイロ学校の卒検で、他が満点であったとしても、たった1問で不合格になるものがあります。

それが「レッドフラッグの鑑別」でした。

<これをしたら一発で落第!>
・とりあえず治療してみる
・できるところまでやる

患者さんは実験台ではありません。

危険因子を取り除かずに、治療(施術)をするという選択があってはいけません。

僕は幸い卒業までに、このミスに気づくことができましたが、駆け出しの頃にやりがちなものの1つなので、今回のnoteで「あっ!」と思った方は、今日から少し考え方を変えてみてください。

それではまた

記事を書くにあたり、自分の持つOPTの参考書よりも良さそうな本を見つけたので紹介しておきます⇩。

所有中の書籍⇩。


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