「ストレートネック」チェック診断
毎週金曜日は、セルフケアや症例などをシェアしています。
今回は、「ストレートネックかどうか気になる方」が、自分で確認する方法についてシェアします。
見た目より中身が大切
さっそくですが、みなさんは下の写真を見て「右の人がストレートネックだ」と思いますか?
多くの方が、「ストレートネックだ」と答えると思います。
では次の写真です。
「右の女性は左目が不自由」と思いますか?
そんなことはないですよね。ほとんどの方は、「ウィンクをしているだけ」と答えるはずです。
人はイメージできるものと、できないものがあり、都合に合わせて判断してしまうことがあります。
今回の場合であれば…
女性の写真は左右同一人物だと思えたのに、レントゲンの写真は別人と思ってしまったんです。
なぜ女性の方はウィンクで、レントゲンの方はストレートネックだと思ってしまったのか?
答えは、「思い込み」です。
骨を映し出すだけの特殊な写真を見て、あなたの中で決めつけてしまったんです。
右の首はストレートで、左が正常。
「思い込み」を無くす方法
でももし、上のレントゲンに「起立した普通の写真」と「わざとアゴを突き出した普通の写真」が付いていたらどうだったでしょう?
おそらく先ほどとは逆に、ほとんどがストレートネックではないと気づくはずです。
「アゴを付きだしたら、こう映るのか」程度だったのではないでしょうか。
つまり、イメージしやすい別の情報を追加すれば、「思い込みが確信に変わったり」、「思い込みを間違いだと気づける」ということになります。
体のことで判断する時、またされる時は、2つ以上の情報を元にしているときだけ信用するようにしてください。
写真の場合は情報の追加が必要
ストレートネックの場合も例外ではありません。
もしその場に本人がいなければ、別の写真や動画ということになりますが、ベストは直接調べることです。
やり方はかんたん。たった3つのステップで分かります。
<①フローリングか畳の上で、仰向けに寝てください>
ストレートネックの方は、右図のように頭が浮きます。
ストレートネックではない方は、左図のように頭が浮きません。
<②首と床の間のすき間>
ストレートネックの方は、右図のようにすき間がほとんどできません。
ストレートネックではない方は、左図のようにすき間ができます。
<③仰向けのまま、顔を左右に向ける>
ストレートネックの方は、右図だけできます。
ストレートネックではない方は、左図・右図ともにできます。
かんたんなので、ぜひやってみてください。
最後に
いかがでしたか?
ストレートネックのチェック方法は役に立ちましたか?
よく聞く話ではありますが、残念ながら立っている時の姿勢や、レントゲンだけでストレートネックと判断することはできません。
ウィンクをしている写真を見て、片目が見えないと判断しているのと同じです。
大切なのは、2つ以上の情報を元に判断することです。
また、『ストレートネック』は、首自体に動きの制限がある状態を表す言葉の1つで、首以外の問題で首の動きに制限がある状態のことではありません。
つまり、首に問題がなくても、ストレートネックのような状態になることはあります。
本当は違うのに、ストレートネック対策をしているせいで、症状がいつまでも消えない方は珍しくありません。
正しい知識と判断で、長引く症状の早期改善を目指しましょう。
ではまた