人体を支配するしくみ「人体にみる進化の痕跡」9
毎週水曜日は、Newton「人体を支配するしくみ」を、見開き2ページずつ読み進めるシリーズです。
どんなに難しい本でも、少しずつ読めば必ず理解できるはずというコンセプトなので、「人体の進化に興味はあるけど、難しそうだし面倒くさい」という方には、丁度いい内容になると思います。
僕も読んでいく中で学んでいく立場です。
ぜひ一緒に学び成長し、分かる楽しみを共有していきましょう。
肺の起源と進化
肺は”腸から飛び出た袋”として誕生した
ドジョウは、毛細血管網の発達した腸で酸素を吸収できるそうで、コレが陸上生物の肺の起源ではないかと考えられています。
確かに、ハイギョは乾季に泥の中で夏眠しますが、こういう仕組みだったんですね。
浮袋と肺の関係
魚類の一部には、水中での浮力調整をする機能として浮袋を持っているものがいます。
浮袋は肺と同様、腸から発達したと考えられています。
鶴見大学の小寺春人講師は、
「原始の肺を獲得した魚類が劣悪な環境から再び深い海に戻り、浮袋として原始の肺を転用した」
との見解を本書で述べていました。
今週も良い学びになりました。
次回(6/14予定)は、「直立二足歩行と骨格の進化」。来週も楽しみです。