私のイメージの旅 ~「インナーチャイルドたち」その1
今回の研修のお題で「退行」のセッションがありました。
「退行」では、過去のトラウマが原因で特定の行動や振る舞いを繰り返してしまったり、自己肯定感の低さや、摂食障害やアレルギーなど過去の出来事が心理的な要因となり体の反応を引き起こしている可能性がある場合などに使う方法で、イメージ療法でその感情を最初に感じた過去に戻っていきます。
「退行」自体はヒプノセラピーなどでも利用される方法ですが、IGIのイメージ療法では前回紹介したインナーアドバイザーの助けを得て行います。
私のインナーアドバイザーは2本足で立つリアルな寡黙なたぬきで名前はギズモです。どことなく仙人の雰囲気。
私の夫くんが「たぬき、かなえさんに似てるかも。フォルムが。そう、リアルなたぬき」
初めは頭が即拒否しましたが(笑、よく考えたら確かに似てるかも。上下ブカっとした服、大体ワンピースかサルエルパンツ、を着ていて、短い手足がちょこっと出てる雰囲気。そして意外と体全体が小さい。自分では身長160cmぐらいの人と同じ感覚でいるので(実際は153cm)、ジムとかの大きい鏡で人と一緒に並んでいるところを見ると自分の小ささに毎回びっくりする。本当に毎回びっくり。
しかも、シドニー時代に若者たちと一緒に住んでいた時に仙人とも呼ばれていたような。
インナーアドバイザーって自分の投影なのかなぁ。
それはさておき。
今回「退行」のセッションでは、酷いアトピーを引き起こすアレルギーについてやってみることにしました。私は、埃、カビ、花粉にアレルギーがあり、花粉皮膚炎がひどい。花粉が肌に触れるだけでアトピーが酷く出てしまう。埃に触れれば手にアトピーがひどく出るし、カビなんか、もう最悪です。全身ビリビリきちゃいます。
アレルギーって免疫が自分を守ろうとする体の反応で、反応しなくても良いものに過剰に反応してしまっている状態。過剰に自己防衛が働いているとも取ることができます。
アトピー自体は30代前半で発症し、ピークは脱ステをした30代後半。その時はメンタルワークもたくさんして、インナーチャイルドの癒やしもしたし、ヒプノセラピーなどでストレスの根源を探り、母に対する強い責任感が自分をがんじがらめにしていることに気づきました。そうして、食事を変えたり、生活習慣を変えたり、温泉療法をしたり、と、徐々にゆっくりアトピーが治っていきました。
その当時のアトピーのトリガーは、アレルギーよりもストレスや飲酒などの生活習慣。アレルギーの存在自体には気づいていないくらいでした。でも今思うと確かにいつも春に悪化してた。
そうして、一時期アトピーは寛解し、オーストラリアではものすごい勉強が大変で、もうちょっとで神経衰弱かというところまで追い詰められるほどハードだったのですがアトピーは出ず、7年前、40代半ばに日本に帰ってきて、再度急にアレルゲンに触れたからか、アレルギー反応によるアトピーが顕著に出始めました。
今回の「退行」セッションでは、はじめに体がアレルギー反応を起こした時期に戻ります。この場合、発症した30代前半、再発症した40代半ば、または潜在的にアレルギーを起こし始めた時期、どこに戻るべきなのかわからなかったのですが、私が色々悩む必要なく、インナーアドバイザーに決めてもらいます。
答えはすべて自分の中にある。
セッションを初めて、空想の中で、いつも自分が行く安全な場所に行きます。草原につながる湖畔。右手に湖畔、左手に草原。向かって奥には林がある。そこでインナーアドバイザーのギズモを呼んで、イメージの旅の始まりです。
ギズモが私の手を取って連れていってくれたのは、私がまだ赤ちゃんの時。一歳か一歳半ぐらいで目が見えない時期ではないと思うのだけど、その時は周りのことが見えていないのか、周りがぼんやりしている中で、すごく張り詰めた緊張した空気を感じます。何も見えず、何も聞こえていないけど、張り詰めた緊張感を感じ、肌がチクチクしてきました。
私はギズモに手を取ってもらっていて、赤ちゃんの私を眺めている。赤ちゃんの私の皮膚が感じている感覚を、私も生々しく自分の皮膚で感じます。耐えられなくなって、ギズモにお願いして、安全な場所に帰らせてほしい、夫のいるお家に帰りたいと訴えました。
この時、初めて気づいたのですが、私が安全だと感じられるのは夫くんの手に触れている時。なぜ彼と一緒にいるのか、すんなりと結婚に至ったのか、改めて気づきました。絶対の安全、安心感を与えてくれるから。夫くんに感謝の念が生まれます。
ギズモと対話をして、あの緊張感は今の生活には一切ないことを改めて確認していきます。ギズモは「ほら、もう安全なんだから、大丈夫だから、見てごらん」
時間の制限があるので、そこでギズモとお別れをして、セッションを終了しました。この日はこれで一旦終了。
ただ、セッション中に感じた感覚が皮膚に残っていてなかなか取れません。このセッションは結構パワフルだったので、今も消化中。
そして翌日、今度は「インナーチャイルドとの対話」課題。
「インナーチャイルドたち」その2に続きます。
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