【教育note：18ページ目】問題解決能力ってよく聞くけど、問題解決の前に問題把握能力が必要なのよ。っていう話。
今回の記事はタイトルのまんまです。問題【把握】能力がないから、
問題【解決】能力がない！
先日の高校受験生とのやりとりを使って説明します。
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こんにちは！
今日もこの記事を見つけてくれた皆さんありがとうございます！いつも見てくださっている方はもっとありがとうございます(笑)
【教育note】では、私が学習塾にて指導してきた生徒たちから学んだことを、発信していきます。
【子育てnote】では、４歳と１歳の娘とのエピソードを、ただ書いていきます。
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入試も近づいてきているので、中３生はいま志望校合格に向けて頑張っています。今まで全然頑張ろうとしてこなかった生徒も重い腰を上げ始めました。（やっとかい。汗）
授業で数学を教えていました。入試に出た問題です。
生徒「先生、これわかりません。」
私「何がわからん？」
生徒「…（沈黙）…」
私「普通の問題やったら解けるんやろ？」
生徒「うん。」
私「てことは、この問題が解けない理由があるはずや。」
生徒「わからん…。」
というようなやりとりをしました。
この生徒は、「２ｘ＋ｙ＝８」のような基本問題ならできるということです。ということは、【解き方】はわかっているのです。
でも！上の問題はできないわけです。
できない理由は、解けない理由が明確にわからないからです。
私「２ｘ＋ｙ＝８とかならできるんやろ？」
生徒「うん。」
私「ほな、この問題がわからないという理由があるはずや。何？」
生徒「分数やから。」
ちょっとだけ考え始めたようです。まだいけます(笑)
私「分数やからわからん。は、解けない理由になってないぞ。この問題でき る？」
生徒「うん。２かける」
私「てことは【分数】が解けない理由ではないな？」
生徒「そうか。…うーん。」
もうここでギブアップだな。と感じたので、
私「ｘとかｙの文字が分母にあるからわからんかったんちゃう？」
生徒「そうそう！」
私「分母に文字があるからわからない。じゃあどうなったらうれしい？」
生徒「分母の文字が消えたらいい！」
私「じゃあ、どうしたら分母の文字消える？」
生徒「かける！」
私「何をかけるんや？」
生徒「……」
私「ｘとｙとｚを消したいから？」
生徒「ｘｙｚをかける！」
私「ほなやってみ。」
生徒「できた！」
★この生徒がこの問題を解けなかった理由は…
①わからない理由がわからなかった
②わからない理由を考えなかった
③わからない理由を言語化（明確化）できなかった
という点にあります。
◆さらに①②③が起こった理由
①…ぱっと見ただけで、自分の解けない問題だと決めつけてしまった
②…①が原因で諦めかけている
③…分数！といったように物事を具体的に考えたりしない。国語的な能力（言語能力）が弱い
という感じです。言語能力が勉強において大事だということを別の記事でも書いたと思いますが、いわゆる「できる子」というのは私が生徒に対して投げかけた誘導質問を自分の脳内で繰り広げているわけです。
この生徒は、どちらかというと頭は良い方なのですが、学校の授業も聞いていなかったり塾の授業以外の勉強をほとんどしなかったり…と、いわゆる「頑張れない子」でした。入試直前の今だからこそ、このやりとりで話が通じますが、中2のときはだるそ～にやってました(笑)
常々、子どもたちにも言っていますが小中学校の勉強は「できない」ではなく「やってない」で片付きます。
…話が逸れたので戻します。
難しく説明してしまいました。簡単に言うと…
◎問題【解決】できないのではなく、問題【把握】ができていない！
◎問題把握をするには思考しないといけない！
◎思考するためには言語能力が必要だ！
◎言語能力は訓練＆習慣で身につく！
言語能力に関する、過去に書いた記事