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焼き芋選手権! STAUB vs ヘルシオスチームオーブン

「なにをどうやったらこんなに美味しくなるのか!?」

と私を驚かせてくれたSTAUB鍋さん。

彼女の実力がどれほどのものかを確かめたくなった。

で、焼き芋選手権を開催してみることにした。

ところで、ホットクックでさつまいもを蒸すと、お手軽なのにとっても美味しい。

これが冷蔵庫にあると、マジで心強い。っていうか、すぐになくなっちゃうけどw

そして、ヘルシオスチームオーブンの「焼きいも」メニューは、さらにお手軽に完璧な焼き芋をつくってくれる。
食卓にあげると瞬時になくなる(汗)。

この激うまメニューには、どれほどお世話になったことか!

さつまいも(紅はるか・シルクスイート)さえあれば、完璧な焼き芋がいつでも食べられるのだ。

そこで、「なんでも美味しくなっちゃう不思議なお鍋のSTAUBさん」で焼き芋をつくったら、どれほど美味しいものができあがるのか?

を検証してみることにしたで。

TRIALで購入した紅はるかを、STAUB鍋さんとヘルシオオーブンで同時に調理してみた。

STAUB鍋は、このレシピを拝借。

STAUB鍋にはアルミホイルを2枚敷にして、その上に洗ったさつまいもを配置。

ヘルシオさんの方には、角皿の上にベーキングペーパーを敷いて、同様にさつまいもを配置。

上)STAUB、下)ヘルシオオーブン

まず、当然ながら「ヘルシオオーブン」の方が作業量が少なく、簡単である。

ってかボタンを押すだけである(汗)。

それに対して、STAUB鍋さんは、火加減に気をつけたり、途中でひっくり返さないといけないし、フタをとる時に、いちいちミトンを手にしないといけない。

ここで、すでに心が折れそうになった(汗)。が、「信じられないくらいに美味しいはずの焼き芋をたべるため」に耐えた(汗)。

できあがるまでのトータル時間を比較してみよう。

まず、ヘルシオオーブンの方は30分程度でできあがり。

それに対してSTAUBさんは、一時間をゆうに超えてしまった。

できあがりは、ビジュアルからして違う。

上)STAUB版焼き芋、下)ヘルシオスチームオーブン版焼き芋

同時に比較しながら食べようと思っていたので、両者が出そろうまでにヘルシオさんバージョンの焼き芋が冷めてしまったがな(汗)。

スライスをて食べ比べをしてみた。

左)ヘルシオオーブン、右)STAUB

どちらがSTAUBかを伏せて試食会をしてみたところ、満場一致で「ヘルシオオーブン版焼き芋」の勝ち!

迷うことなく、圧倒的に美味しいという結果になってしまった。

カナメ「そもそも火力が違うから当然やん。」

とニベもない。

STAUB鍋は、「強火で連続加熱しまくる」という使い方が想定されていないっぽいので、強火に近い中火を使うようにしている。

一方、ヘルシオさんの方は、高温のオーブン機能に加えて、高温スチームが加わるので、中まで早く火が通ると同時に、表面を焼き付けてくれる。

STAUB鍋の焼き芋は、「あくまでも蒸し芋」の域を超えていない印象であった。

結論:焼き芋調理においては、時間、作業量、味ともに、STAUBよりもヘルシオオーブンの圧倒的勝利!!

STAUB鍋しか持っていない方は仕方がないとは思うけれど、一般的なオーブン(スチームオーブン)をお持ちの方は、それで焼き芋をつくる方が圧倒的に手軽で美味しいよ。

以前、「煮物は、電気圧力鍋でつくるより、ホットクックの方が圧倒的に美味しい」という記事を書いたことがあった。

それと似ている。「あなたはSTAUB鍋でつくる焼き芋に、本当に満足しているのか?」と言いたくなるほど、味に違いがあった。

それぞれのツールには、それぞれの長所がある。そこを見極めて最適なツールを選択すればいいってことだよね。

で、使ってみてわかったことをまとめてみると、以下の通り。

STAUBの優れたところ:

  • ビジュアルが優れている
    食卓にそのまま置いてもステキに映る

    • 保温性が高い
      ご飯を炊いて、そのまま食卓に置いても冷めない。

      • 焼き料理や無水料理に威力を発揮する
        お肉を焼いただけでもなぜかフライパンで焼くより美味しいし、無水調理した時の旨みは筆舌に尽くしがたいほど。
        だからあれこれと調味料を足す必要がなく、塩だけでもバッチリと味が決まること。

        STAUB鍋で要注意なところ:

        • (慣れるまでは)火力調整の難易度が高い
          特にIHコンロの場合、機種によって「弱火」「中火」の設定が異なり、ネットの情報をそのまま適用することはできない。自分の環境においての試行錯誤あるのみ。
          ちなみに、ヘルシオ(オーブンやホットクック)は、その最も難易度の高い「火加減」をプロの知識で自動メニューにしてくれている。

        • ミトン必須
          加熱し始めたら最後、素手ではさわれない(汗)。

        • 大は小を兼ねない
          無水調理の場合、鍋の大きさと中に入れる容量の間にある程度のルールがある。大鍋でちょっとの調理などはできない。逆に「小さい鍋にぎゅうぎゅうに詰め込める」という点では、小が大を兼ねることもある。

        • 沼ると経済的負担
          確かに美味しく仕上がるので、違うサイズのものを色々と手に入れたくなる。そうなるとかなりの経済的負担がかかる。
          特に揚げ物をつくりたいならば、油の量を節約できる小さめの鍋が必須になる。

        • (いきなりの)強火調理がNG
          急激な温度変化に弱いらしく、中華鍋のように「いきなり最強火」は御法度らしい。

        • 焼き芋が苦手w
          工夫すれば美味しくできそうな気もするが、かなりの数の試行錯誤が必要。

        • 時短にならない
          なにをするにもある程度の時間がかかる。
          薄いフライパンよりも鍋があたたまるまでに時間がかかる。
          お弁当をつくるために最短時間でササっと何かを炒める、ということには向かない(もしくは事前に温めておくなどの工夫が必要)。
          ササっと洗って次の料理に使おうと思っても、いちいちミトンを手にして、ある程度の重さの鍋をシンクに運ぶなどの動作が面倒になってくる。

        • 鍋の収納場所に困る
          高額な鍋だからというわけではないが、あまり傷つけたくないので、ガンガンと他の鍋と一緒に重ねて収納することがためらわれる(購入時についてきたプラスチックの爪を捨てずに活用するなど、ちょっと気を使ってしまう)。
          複数個もつと、さらに収納に困るだろうと予想がつく。

        個人的に、「重さ」はまったく気にならない。他にもっと重い鉄鍋をいくつも持っているしね。

        それでも使ってみたい欲求にかられる不思議なお鍋ではある。

        とはいえ、ここに来て、シラルガンの優秀さを再確認したりもしたよ。

        雑に扱っても傷ひとつつかないし、一気に強火にしようが何をしようがビクともしない。STAUBほどの重さはないし、常にミトンが必要というわけでもない。
        揚げ物も美味しくできて特に問題を感じていないので、「どうしても揚げ物でフタを閉めたい」という欲求がなければ、特にSTAUB鍋である必要はないと思っちゃったよ。

        シラルガンの場合は、餃子を焼くときに十分に加熱しないとこびりつくという弱点があるけれど、それ以外の要注意ポイントがほぼない。

        私のように粗雑な人間が使うなら、シラルガンに軍配があがるかも。
        でも食卓にこれをあげても、テンションは上がらないんだよねぇ(笑)。

        そういう意味では、STAUBに色々なカラーバリエーションがあるというのは、非常によく考えられた戦略だと思うな。

        ちなみに、長年のアンチ・ル・クルーゼやねん。
        これについては今後も買う予定はないで。

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