【ガーデニング】哀しいホームセンターの園芸コーナー
8月のこの時期に、カーメン君のお店の映像を見て、驚いたことがある。
植物たちが、青々としてる..........。
植物を販売する専門店だからなのか、こんなに巨大店なのに、見えている全ての植物が元気いっぱいである。
これ、普通のことだと思うかもしれないけど、そうじゃないのよ。
今年に入ってからガーデニングに本腰を入れちゃった私。道端の緑、行く先々のお店の緑、そんなものを見まくって気づいたのだが、この時期の植物コーナーは、かなりの高確率で枯れかかっている子達がいるのだ。
スーパーマーケットの店頭にあるようなコーナーは、意外と回転が早い(入荷して売れるまでもサイクルが短い)のと、規模が小さいために、水やりの負担が少ないのと、炎天下に配置されていない(日陰)ためか、それほどまでにひどい状態の子達はいなかった。
ひどいのは、ホームセンターである。
園芸専門店は、植物そのものが主力商品だから、水やりにも気を遣っているようで、多少黄色い葉が見えているようなものが増えてきてはいるが、まぁ受け入れられるレベルに留まっている。
それに対して、ホームセンターは悲惨な状態だ。
ホームセンターは、建築資材から家庭用品に至るまで、ありとあらゆるジャンルのものが、区画分けされているとは言え混在していて、植物の販売はその一部でしかない。でも春になると一時的に主力分野になる様で、そのエリアにも商品が溢れてくる。そしてその流れのまま真夏に突入する。
定点観測している私の目には、今のこの時期が最も彼らにとって過酷だったようだ。園芸エリア全体が、薄黄色から黄色っぽいイメージになるほど、枯れてきているのだ。
水やりをしている人の作業をチラッと見て「それでは水が足りないよね」と思ったのだが、水やり専門のスタッフがいるわけではない。その人も店舗の仕事がたくさんあって、水やりは朝のルーチンの一部でしかない。確かに「鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与える」ということをやり続けると、数時間かかってしまう、そこまでの時間を割けないのは分かる。が、圧倒的に水が足りていないのだ。
私としても、ほとんど枯れているような子を連れて帰って、回復させてあげたいという気持ちはあるが、いかんせん我が家の園芸スペースは限られている。だから見て見ぬふりするしかないのだ。売れ残ったら廃棄されるのだろうけど。
そんな店先に、青々とした色が見えたので近づいてみると、農園から納入されたばかりの新しい鉢の群だった。
農園の方々は、こういうホームセンターの状況を見て悲しくならないのかなぁ。それとも逆に自分の納入したものが青々と映えるから、別にいいと思うのかな。
真夏の屋外の園芸コーナーにある商品価値のほとんどなくなった子達は、そのまま店舗の裏側に移動されて、苗が入っていたパレットごと納入業者さんに回収されて行くだけなんだろうなぁと思うと、少々切なくはある。
とは言え、どこのお家も場所に制限があり、店舗スペースにも制限がある。真夏のこの時期は、植え替えにも向かない過渡期だから、ホームセンター側としてもどうしようもないのかも。
プランターの植物の苗とてただの商品。生鮮食料品と同じく、傷んできたら廃棄されるだけのことなのよね。でもきちんとケアしてあげたら、それはそのまま商品としての価値を保つことができるのでは?それなら売れるかもしれないのに。違うのかな。
簡単なビジネスはないね。どこも人材不足だから、自動給水のシステムを導入すればいいのに。
ちなみに、我が家の水やりホースはこちら。屋上テラスの水やりとしては、必要にして十分。20mもいらないけれど(汗)。