レム睡眠を増やす方法

レム睡眠(REM睡眠)は、睡眠サイクルの後半に多く発生し、記憶や感情の整理、脳の回復に重要とされています。レム睡眠を増やしたり質を高めたりするためには、以下のポイントが有効です。

1. 睡眠時間を十分に確保する
• レム睡眠は後半に集中:一般的な睡眠サイクルは約90分で1サイクルとされ、1晩に4~5サイクルほど繰り返されます。レム睡眠は主に後半のサイクルで増えるため、 7~8時間程度の睡眠時間を確保するとレム睡眠の割合が増えやすくなります。

2. 規則正しい睡眠リズム
• 就寝・起床時間を一定に:毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計が整い自然と深いノンレム睡眠からレム睡眠へスムーズな移行が起こり、結果的に質の高いレム睡眠を得られます。

3. 就寝前の過度な刺激を避ける
• ブルーライトカット:就寝前のスマホやPC、テレビ視聴は脳を覚醒状態にし、睡眠サイクルを乱します。レム睡眠がスムーズに出現するためにも、就寝前1時間ほどは電子機器から離れましょう。
• 強い光や大きな音を減らす:寝室環境を暗く静かに保つことで、睡眠全体の質が向上し、結果としてレム睡眠にも良い影響を与えます。

4. 生活習慣と栄養素の見直し
• カフェイン・アルコール控えめ:カフェインは覚醒を促し、アルコールは睡眠サイクルを乱してレム睡眠を減少させます。就寝前4~6時間はカフェイン摂取を控え、アルコールも過度な摂取を避けるとよいでしょう。
• 栄養バランスの改善:トリプトファンを含む食品(バナナ、乳製品、全粒穀物)、オメガ3脂肪酸(魚類)、ビタミンB6(ナッツ類、魚、野菜)などは、脳内のセロトニン生成を助け、結果的にメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌バランスを整えることにつながります。

5. ストレス管理
• 入眠前のリラックス法:深呼吸、瞑想、軽いストレッチ、読書や音楽鑑賞などで精神的なストレスを軽減すると、睡眠中の脳活動が安定し、レム睡眠サイクルがスムーズになります。
• 悩みは書き出す:就寝前に頭の中を整理し、不安や悩みを減らすことで夜間の目覚めが減り、レム睡眠を妨げる要因を減らします。

6. 医療的観点
• 持続的な不眠や睡眠障害がある場合は専門医へ:生活改善では不十分な場合、睡眠外来や心療内科、精神科などに相談することで、レム睡眠を含む睡眠全体の改善が図れることがあります。

総合的な睡眠環境・習慣の改善やストレス軽減、睡眠時間の確保が、レム睡眠の質と量を向上させる鍵です。これらをコツコツと実践することで、レム睡眠が伸び、心身の健康や日中のパフォーマンス向上につながります。

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