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The Economist: 2024年 注目すべきストーリー

①2 Presidential Elections/ 2つの注目すべき大統領選挙

1つ目はthe US election/米国大統領選挙、2つ目はthe Taiwanese election/台湾総統選挙となる。中国は2027年までに台湾進攻に十分な軍備を2027年までに用意する計画を持ち、台湾国内でも台湾政府に対する信用は二極化している。

②Taxi off the ground/ パリ五輪での飛行タクシー

  1. eVOTAL (electric Vertical, Take-Off and Landing), 電動垂直飛行および着陸は2040年までに市場規模が1兆ドルと予測されている。再エネ-バッテリー駆動で次世代の交通手段として注目されている。2022年から公でのテスト飛行が始まり、2024年は商用利用が計画されている。

  2. また、パリ五輪では5本の路線を配備してeVOTOLによる飛行タクシーが利用可能となる。一方で課題は世論理解と保証と言われている。パロアルトのスタートアップPIVOTALは既に田舎エリアで日中のみ飛行タクシーの運用が始まっている。機体の価格は190,000米ドルとなる。

③AI Rules/ AI規制

  1. 2024年はまたAIをいかに管理するか、制御するか国際政治が動く年となる。特に政府機関が意思決定にどのようにAIを活用できるかについて、差別を生まない仕組みづくりが求められる。現に米国政府はすでに社会保障/生活保護詐欺の対策としてAI(深層学習)を活用している。一方で、2021年はオランダ政府の税金サービスに組み込まれるAIが誤って10000世帯に対して間違った不正受給の摘発をしてしまいそれ以降そのAIサービスが禁止された歴史もある。

  2. 2024年は韓国とパリでAI法に向けたAI安全サミット(AI safety summit)が開催予定されている。

④ Industry Cleans Up/ 産業脱炭素化

  1. 世界のGHG(温室効果ガス)排出量の29%を占める産業処理(industrial processes)は化石燃料に依存しまた重工業などの工場の生産ラインはかなり複雑なものが多くなっている。スタートアップのCoolbrookは発熱を化石燃料ではなく電気で行う事業展開をしている。

  2. 2023年からEUでは輸入品に対する炭素税が課されるようになっており産業部門の脱炭素化の動きが今年も注目される

⑤Bricks Build/ BRICKSの強化

  1. アメリカをリーダーとする世界秩序が変化する兆しとしてBRICSに昨年新たに5か国が加盟したことがあげられる。ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのかつてのBRICSに加えて、エジプト、エチオピア、サウジアラビア、イラン、アラブ首長国連邦の5か国が加わった。この新たなグループは世界の人口の半分以上を占め、GDP合計でG7と比較すると20%も勝る。

  2. アメリカからの経済支援も一部受けている一方で、アメリカは招待されておらず、米国にとってもこのような新興国の発展は新たな国際秩序を脅かす存在になるかもしれない。このような諸外国の動きはこれ以外にも、ウクライナーロシア戦争における戦争調停を担ったのはトルコ。またガザ紛争の調停を行ったのはカタールという2023年を見ても明らかである

  3. 2024年はこのようなミドルクラスの諸国がより国際情勢を多極化させると考えられている。

ソース:https://youtu.be/RRMVF0PPqZI?si=O7EGQPZioI1p8bIT

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