私、SmartHRでプロダクトデザインをはじめました
はじめまして!2024年6月からSmartHRのプロダクトデザイナーになりましたFujithaです。
入社して早くも4ヶ月がたったので入社の経緯と入社して感じたことシェアしていきます。
自己紹介とSmartHRに入るまで
私はインドのエンジニア一家の長女として日本で生まれ育ちました。
学生時代はサッカーに夢中になりスペインに留学したり、自分のルーツを知るべくインドの大学でVisual Communicationを学んだりといろんなことにチャレンジしていく中で、家族の紹介でUI/UXデザイナーを目指しました。自分が好きなサッカー×デザインで何かできればと思い、大学卒業後は前職である日本のスポーツITベンチャーに1人目のデザイナーとして入社しました。
1人目のデザイナーとしてToC向けのモバイルアプリケーションのデザインだけでなくバナーやチラシなどのマーケティングデザインやプロダクトのビジョンを設計したり、プロダクトオーナーとして仕様選定やプロダクトのロードマップを描いたりといろいろなことに取り組んでいました。
プロダクトに対して多方面から幅広く関われる点にはとてもやりがいを感じた一方で、「もっとプロダクトデザインをやりたい!もっと自分のデザインスキルを高めていきたい!」と思うようになり、プロダクトデザイナーとして働ける環境を探し初め、はじめての転職でSmartHRに入社するに至ります。
SmartHRに転職した理由
SmartHRを知ったきっかけはデザインシステムでした。前職でデザインシステムを構築する際に他社のデザインシステムを参考にしようと探していたところ、「SmartHR Design System」を見つけました。自社だけでなく世の中に公開していたり、複数のデザイナーさんやノンデザイナーの方でも同じようなクオリティのデザインを作れるように設計されてる点にとても感動したのを今でも覚えています。
前職での業務がだんだんとプロダクトオーナーばかりになっていき、プロダクトデザインに集中できる環境(会社)を探し初めた時に、SmartHRの求人が最初に頭に浮かびました。
「プロダクトデザイン」がやりたかったので、プロダクトデザイナーがコミュニケーションデザイナーと違う組織で独立していることに魅力を感じたり、自分が業務の中で参考にしていたデザインシステムに貢献したいと思いチャレンジすることにしました。
選考のプロセスの中でたくさんのプロダクトデザイナーと話をする中で、プロダクトデザイナーの中でレビュー会が頻繁に行われているという話を聞き、今まで1人でプロダクトのデザインをしていたのでデザイナー間のレビューは自分にはない視点をくれてデザインスキルを高められる点に更に魅力を感じました。
自分はずっと開発組織にデザイナーとして入ってスクラムなどにも参加していた働き方はとても好きだったので次の場所でも同じような環境を求めていました。そこでSmartHRではプロダクトデザイナーも「開発者」の1人としてスクラムに参加していると伺って自分が行くべき場所はここしかない!と感じたのです。
SmartHRに入ってみて
担当プロダクトについて
私はSmartHRの中でもタレントマネジメントの「スキル・学習管理」に配属されました。
SmartHRのプロダクトは入るまで使ったことがなく、前職はベンチャーであったり、他にデザイナーがいなかったこともありスキルや学習管理に対するドメイン知識は全くありませんでした。さらに今まではずっとToC向けのモバイルアプリのデザインばかりやってきたので業務アプリのデザインには少し不安もありました。
「スキル・学習管理」はタレントマネジメントを実践するにあたっての入口となるプロダクトです。タレントの育成や配置などを進めていく為に従業員のスキル情報を貯めていったり、スキルを伸ばしていく為に従業員に学習をできる機会を用意するプロダクトです。いかにスキル・学習情報を従業員に入力してもらえるかが他のタレントマネジメントプロダクトを活用していくための鍵となります。
育成担当者となる人事部の方だけでなく、スキル・学習情報のデータを入力していく従業員やスキル・学習情報を把握する必要がある組織管理者の方などたくさんの役割のユーザーを考慮しながらプロダクトを作っていく必要があります。
複数のロールの業務フローが重なり合っているので、ユーザーに改善して欲しいといわれたものをそのまま改善するのではなく、ユーザーの業務や環境を理解した上でユーザーが何に課題を感じているのかと本質的な課題を追求した上でソリューションを考えていかないと、作ってもユーザーに価値が届かないものを作ってしまうことがあります。
そのため、デザインを作る前に念入りに課題や目的を整理したり、デザインしたものがユーザーに価値を届けられているのかを実装する前に念入りに確認してブラッシュアップするようにしています。
細かなUI修正ひとつとっても慎重に進めていかないとUIが変わることによりユーザーが業務を行う上で逆に混乱につながってしまい、ユーザーの業務に支障がでるのでUIにこだわりながら進めております。
簡単な修正でも表に出る前に何度もユーザーにとって最善のソリューションを提供できるように議論を重ねていくので、一回でデザインが通ることはあまりない分難しさなどもありますが、そこに対して日々チャレンジしていけることに面白みを感じながら日々デザインをしております。
開発チームについて
わたしは前職でもがっちりスクラムチームに入ってデザインを進めていた関係で、SmartHRのデザイナーも開発者の1人という考え方にはとても共感しており入る前からとても楽しみにしていました。
実際にプロダクトチームのスクラムチームに入ってみるとまさにその通りで、デザイナーとしてスクラムチームをデザイン面からリードする動きを求められました。
わたしの所属しているチームでは週に1回「モブデザ」という形で少し先のデザインについてスクラムチームのメンバーとデザインを進めて行く場があるのですが、その会をリードしていくだけでなく、デイリースクラムやスプリントレビューなどのスクラムイベントにも参加し、ローテーションによってはファシリテーションも担当しております。デザインを作るだけでなく、PMと一緒に要件と揉んでいったり、リファインメントに参加してデザインから実装落としこんでいくにあたって仕様を一緒に確認したりしてます。リファインメントで自分が作ったデザインをもとに実際に動くものにしていく為の議論やプロセスが一番わくわくするので好きなイベントです。
プロダクトデザイン本部について
プロダクトデザイン本部はその名の通りプロダクトデザインのプロフェッショナルが集まっている組織です。今までは1人プロダクトデザイナーだったので気軽にUIに関する相談ができるのはとても心強いです。
SmartHRには半期に1度プロダクトの目標以外にグループミッションというプロダクト本部内での目標があるのですが、その目標の中では普段なかなか知る機会がない労務や他のプロダクトのデザインについて、他のプロダクトのデザイナーさんと一緒に考えていく機会があり自分のプロダクトに持ち帰ることができる環境があります。
わたしは今期はSmartHR Design Systemの改善に対して取り組んでいるので、まだSmartHRに入って浅い私でも理解・学習できる内容なのか、改善する際は該当するコンポーネントが他のプロダクトではどう使われているのかなどを同じ目標を担当しているメンバーと協力しながら進めております。
また、プロダクトデザインに対するスキルを上げていける環境もそなわっており、プロダクトデザイン本部のメンバーの中でデザインに関する本を読んで輪読会なども実施しております。自分が本を読むだけでなく内容を他のメンバーに要約する必要があるのでインプットとアウトプットができ自分のスキル向上に繋がります。
まだまだわからないことだらけのわたしですが、プロダクトデザイン本部のみなさんはとても丁寧にオンボーディングしてくれたり、社内のドキュメントが充実しているのでとてもやりやすいです。またプロダクトデザイン本部のMTGはいつもSlackなどで誰かが冗談などを言いながら場を盛り上げてくれるので、いつも腹筋が筋肉痛になるぐらい笑って楽しいミーティングになります。
SmartHRのレビュー文化
入社してみて最初に感じたのが、レビューする場が多く、レビュー内でのフィードバックがたくさんあることです。現在わたしがデザインを進める中でも以下のようなレビューの場があります。
タレントマネジメントユニット内のレビュー会(週に2回)
プロダクトデザイン本部内のレビュー会(週に2回)
スクラムチーム内でのレビュー会(週に1回)
スプリントレビュー(週に1回)
タレントマネジメントユニットやプロダクトデザイン本部内のレビュー会は他のプロダクトのデザイナーがレビューを持ってきてくれることもあるので、他のプロダクトやデザインプロセスなどを知るとても良い場になります。また自分のプロダクトのデザインを客観的に見てもらいたい場合やUIとして悩んでいる場合などはわたしも積極的にレビュー会に持ちこんでいます。
スクラムチーム内でのレビュー会に関しては実装に入る前にチーム内でソリューションを確認する場になっています。解決したい課題とデザインを照らし合わせながらこのデザインで課題が解決できるかをチーム内で検証しています。時にはアクセシビリティ本部のメンバーにも参加してもらい、デザインの段階でアクセシビリティを満たせているかを確認したりもしています。
スプリントレビューでは作った機能(実装された機能)のレビューだけでなく、少し先に実装する予定のものもFigmaのプロトタイプなどを使ってレビューしていただきます。PMMやCS、SPなどの実際にユーザーと日々関わり合いのあるメンバーやSmartHR内での人事の方などからフィードバックをもらうことができます。
SmartHRではフィードバックはギフトという文化があるぐらいフィードバックが盛んな会社で入社時や年に1回は会社全体でフィードバック研修というものが実施されています。
レビューに持っていくと毎回とても良いフィードバックをもらえるので最終的にはとてもブラッシュアップされた状態でデザインを完成させることができます。
これからSmartHRでやりたいこと
まずは「スキル・学習管理」をたくさんの方に使っていただけるように、使いやすく改善していきたいです。とくに「学習管理」に関してはわたしが入る少し前にリリースしたばかりなのですが、まだまだ伸びしろがあるプロダクトなのでやらないといけないことがたくさんあってわくわくしています。特に従業員がスキルを入れてくれないとスキル管理だけでなくその先のタレントマネジメントにも繋がらないくなってしまうプロダクトなので、どうやったら従業員がスキル情報を入れてくれるか?という観点でより良くしていきたいと思っております。
そして自分が作ったデザインを通じて少しでも多くの人の業務を楽にすることにより、ユーザーの「Well-Working」を実現したいと思っております。
一緒にプロダクトをデザインしませんか?
SmartHRでは一緒にプロダクトをデザインしていける仲間を募集しております。
興味がある方はお気軽にカジュアル面談に来ていただいたり、選考に応募してください!