生活習慣を整えすぎてはいけない
皆さんは医師や周囲の人からこんな言葉をかけられたことはないだろうか。
「まずは生活習慣を整えることから意識してみましょう。」
「う〜ん」と内心思いつつ、話を聞いてみると、だいたい下記のよう項目が生活習慣として大事らしい。
朝は決まった時間に起きる
すぐに朝日を浴びる
朝食をしっかりとる
日中は軽めの運動
カフェイン、アルコールは控える
禁煙する
就寝の90分前に入浴
就寝前のブルーライトは控える
夜は無理に寝ようとしないこと
「・・・ふぁっっ??!ネタ切れですか???」
おっといけない、ついつい本音が。
所感だが、ほとんどのコロナ後遺症(うつ、ME/CFSも含む)の患者はすでに生活習慣を整えすぎている。というかエキスパート並みに極めている。
なぜなら本人が一番その辛さを痛感しており、1日も早い復帰を願っているからだ。
食事制限、段階的運動療法(ペーシング)、睡眠、リラックスのためにできること、やってはいけないこと。
一見これは良さそうなことだけれども、ただでさえ心身が衰弱している中で、追い討ちをかけるようにしてあらゆる制限で自分を縛り、さらに神経をすり減らしていると言っても過言ではない。つまり、やりすぎている。
それに、闘病中、何年もきまじめに生活習慣を守ってきた身としては、あまり大きな効果はなかったのではないかなあというのが本音である。
なぜなら、どうせ眠れないものは眠れないし、よくなる時は劇的に効果のある治療法(行動)に出会うものだからだ。
まあ、生活習慣そのものは大事なんだけれども、それはあくまでも健常者にとって心地よさ(ベネフィット)があるからであって、闘病中は無理にそこへ持っていく必要はないのかなと思っている。多分、皆さんも何かのきっかけでたまたま眠れくなったりしただけで、本来は自然と24時近くになったら眠れていたはずだから。あまり生活習慣を過大評価しないように。