実は多くのプロ司会者が悩んでいる！メンタルの保ち方

人前に出て、華やかに話す司会者…
さぞかしメンタルが強く、自分に自信がある人だけが出来る仕事なのでは…と思っていませんか？
 
実は、プロ司会者でメンタルが強い人はほんの一握り。
失敗したらどうしよう、体調崩したらどうしよう、もっとメンタルが強くなりたい！そんな風に思っている司会者はたくさんいます。
 
今回は、プロ司会歴20年の私が司会人生の中で培った司会者のメンタルの保ち方をご紹介します。
 

不安要素

失敗したらどうしよう
とっさに良い言葉が出てこなかったらどうしよう
ハプニングがあったらどうしよう
体調を崩したらどうしよう
喜んでもらえなかったらどうしよう
 
当日を迎えるまでに不安だらけですよね！
でも、こんな事を毎日考えていたのでは、不安に押しつぶされてしまいます。
 

不安を楽しみに変える方法

実は私も、司会事務所に所属して直ぐに、とある会場の専属司会者の依頼が来て、会場を見に行ったことがありました。
その時、あまりにも素敵な会場で、自分の身の丈には合わないと感じ、そこから不安で眠れなくなり、その話を断った経験がありました。
チャンスをものに出来ない自分へのくやしさと、こんなメンタルでこの仕事が務まるのか、不安でいっぱいになりました。
 
でもこの司会の仕事を一生の仕事にしたいと思っていたので、どうしたら不安を楽しみに変えられるか必死に模索しました。

たどり着いた方法が５つ

①他の司会者の10倍練習する

とにかく空いている日は司会の先輩の見学に入らせてもらい、たくさんの言葉や仕事への取り組み方を教えてもらいました。毎日の発声＆活舌練習と、自分の担当の案件は10回以上の通し練習を当日までに行うようにしました。
そうすると、7回目くらいで急に視界が開ける感覚があり、楽しみな気持ちに変わっていったんです。

②前日は余裕のあるスケジュールを組むようにする

前日はプライベートの予定を入れないようにして、打合せもギチギチに組まないように、夕方までに全て終わるようにして、家事も無理せず、心と喉を整える事にしました。

③自分の成功ルーティンの確立

何回練習して、当日はどういった練習をすればうまく行くかを分析し、そのルーティンに則って行うようにしました。逆にやりすぎると疲れてしまい噛むことがあるので、そのさじ加減を見つけました。

④新郎新婦様の心を掴む打合せを心掛けた

当日を素敵な日にするには、打合せの成功がカギとなるので、打合せでお二人が安心するよう魅力的な打合せをするように工夫しました。
すると自分も安心するのです。

⑤健康管理に注力

外に出たらマスク。たっぷりの栄養と睡眠。部屋の中は加湿して喉を壊さないように。ストレスをため込まないようなおおらかな心を持って日常を過ごすように徹底。
とにかく家事は手抜きなので、家族の協力が必要不可欠です。

この５つで、不安な心は安心で満たされました。
 

緊張が一瞬で消える５つの方法

 
一生懸命練習をして臨んでも、当日は緊張感に包まれます。
安心してください…2000本やっている私も、迎賓中とプロフィール紹介中は足が震えています。
 
私の20年の司会業の仕事で培った、本番前に緊張が一瞬で消える５つの方法をご紹介します。

①司会台に隠れて変顔をする

→顔の筋肉を動かしてリラックス＆自分の変な顔を鏡で見て笑う

②スタッフに緊張していることを伝える

実はこの逆の、私は余裕です…とスタッフにアピールすると猛烈に緊張してしまうので、緊張していることを伝えることで、緊張を分かってもらえて安心します

③暗示に掛ける

「私は天才」と頭の中で唱える

④会場に到着しただけで100点だと思う

まずは身体が会場にあって、声が出る…これで合格だと思って安心する

⑤開き直る

→ここまでやったんだから、後は流れに身を任せようと思う。
何かあっても、命までは取られないと考える。
 
失敗した時にメンタルがやられて、もう司会の仕事は無理だ…と思ってしまう方もいらっしゃいます。
そんな時は、とにかく練習です。
 

とてつもなく下手だと言われていた私

先輩の3倍練習しても、まだ下手だと言われ、5倍練習したら、普通になったねと言われ、10倍やったら指名が止まらなくなりました。
一度専属を断った会場ももう一度チャンスを下さり、多くのブライダル社員同士の披露宴司会も担当させて頂くことが出来るようになりました。
 
メンタルを左右しているのは自分です。
敵は自分です。自分に自信が持てるまで練習すれば、自分が味方になってくれます。
 
今回は、プロ司会者のメンタルの保ち方をご紹介しました。

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