やる気がある時に仕事はするな
一見、矛盾しているように聞こえるこの言葉。けれど、実は案外、真理をついているかもしれない。
「やる気がある時こそ、仕事はしない方がいい」
そう思う理由はシンプルだ。やる気がある時に仕事をすると、すぐに燃え尽きるからだ。
朝からやる気に満ちあふれている日。
今日はいつも以上に頑張れそうだと感じて、勢いよく仕事に取りかかる。最初は順調で、「今日はいいペースだ」と思うのだが、昼を過ぎた頃には、急にやる気が失速する。
午前中に飛ばしすぎたせいで、午後は気力が続かない。「もう少しペースを考えればよかった」と後悔するけれど、後の祭りだ。
逆に、やる気がない時の方が、意外と仕事が進むこともある。無理に気合を入れず、最低限のことを淡々とこなしていると、案外集中力が続くものだ。やる気がある時ほど勢いはないけれど、無駄に力を入れないから疲れにくい。結局、長い目で見れば、やる気がある時よりもペースが安定する。
そもそも、やる気というのは気まぐれなもので、持続しにくい。だからこそ、やる気に頼って仕事をすると、いずれ壁にぶつかる。
何より、やる気がある時に一気に仕事を片付けてしまうと、「次もこれくらいやらなきゃ」というプレッシャーが生まれる。それが、次のやる気を奪う原因になるのだ。
だから、「やる気がある時は仕事をするな」というのは、ある種のセルフケアのアドバイスでもある。やる気に左右されず、淡々と仕事をこなす方が、心の負担も少なくなる。
やる気が出たからといって無理に頑張るのではなく、その時のエネルギーを楽しむだけにしておくのもいい。そうすれば、やる気を無理に使い切ることなく、次の日のやる気も持続しやすい。
やる気がある時に全力を出すのではなく、むしろ「少し手を抜く」くらいが、最終的には成功への近道かもしれない。
何事も継続が大切。
だからこそ、やる気に惑わされずに淡々と進むことが、本当の意味で「できる人」の秘訣なのかもしれない。
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