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新卒1年目の夏ボーナスが告知ナシで0円だったときの話

ボーナス。
まともに貰ったことのない俺にとって、「ボーナス」という言葉は聴こえるだけで、日曜日に「はぁ、明日からまた仕事かよ」って思うぐらい憂鬱な気持ちになります。

結論として、新卒社員にボーナスをまともに出さないような会社は辞めていいと思います。

長く働くべきではありません。
かといってすぐに辞めると職歴が悪くなって、まともな転職もできなくなるので、第二新卒が終わるぐらいのタイミングで転職できるように準備をしましょう。


ボーナスについて

会社が自由に決められる

ボーナスの有無と支給額は、法律による規定がなく、支払いを義務づけられているものではありません。
企業ごとの就業規則や評価制度に従い、従業員の勤務成績と会社の業績に応じて決まるものです。

一般的には、夏と冬の2回支給で、冬の方が多く、基本給の1〜5ヶ月分と幅があります。決算期や繁忙期にも支給するという会社もありますが、実際にいつ、いくら、何回貰えるのかは明確に決まっていません。

会社が自由に決めることができます。
つまり、支給すると就業規則に明記でもしない限り、払わなくてもいいものです。

いくらくらい貰えるものなのか

新入社員の夏のボーナスの「平均」で7万円~10万円くらいという結果が出ています。

ボーナスを出さない会社も含めた場合の平均金額は1~3万円と大きく下がりますが、それでもお小遣いくらいにはなっているようです。

そしてたとえ寸志であっても
何らかの形でボーナスを支給した会社は
全体の80%以上です。

完全に何も支給しない会社は
10%にも満たず、少数派です。

これらのことから

  • 夏は数万円の寸志から半月分くらい支給される。

  • 1年目の冬以降は1~2ヶ月分以上支給される。

  • いくらなんでもさすがに「0円」はありえない。

というのが一般的な認識となっています。

ボーナス0円は社員に辞めろって言うのと同じです

ところが
夏にボーナスが全く支給されない
という衝撃をカッ喰らう新入社員は存在します。

下位10%にも満たない、ごく一部の会社に入ってしまったのです。あれだけ就活で苦労して、貴重すぎる新卒カードを使用したのにもかかわらず。

いくらなんでも、ゼロは無いだろうと大きく落ち込んでしまいます。

自分の初任給ならぬ、初任ボーナスを台無しにされたわけですから、どこに転職して億万長者になろうと、新卒の頃にボーナスがゼロだったという事実を

「一生」

背負い続けていかなければならないのです。

ボーナスゼロというのは、社員に対して最大の侮辱であり、遠回しに辞めろって言っているのと同じです。
退職勧奨と捉えられても仕方がありません。

まあ実際、高く評価されていないのですが。

評価と誠意は言葉じゃなく、金額でしてほしい

査定期間に在籍していない
業績が悪い
本人の能力と意欲が支給に至らないレベル
などと判断して、新入社員には不支給とする会社は、残念ながら存在します。

しかし、従業員にとってはとんでもない大問題です。

「久々に呆れた、言葉が出ない。これが会社の本性なんだな」「1円の価値も認めないとか、従業員に感謝の気持ちが足りない」と会社の姿勢に失望し、会社が潰れるのではないかと心配していきます。

ボーナス払いで欲しいものを買ってしまったり、家族にプレゼントを用意している人もいます。大学まで出してもらったのに、ボーナスも出ない会社に入ってしまったと親不孝を感じてしまう人もいます。

ボーナス絡みのトラブルは、一生根に持たれますし、上司・会社としての器量を問われてしまう不名誉なことです。

確かにボーナスがないのは、法的には違法ではありません。

しかし、ノンアルコール飲料であれば職場で飲んでも違法ではないし、能率に影響するわけではないと言っているようなものです。

社内秩序を大きく乱し、退職や不祥事を誘発する行為です。

新入社員は、確かに会社の利益などには貢献できていないでしょう。

しかし、不慣れな職場で初めて見聞きするような常識・出来事と向き合い、時には理不尽な上司・先輩に振り回され、不満を感じながら、マナー講師のよくわかんないマナーを意識しながら、お行儀よく真面目に働いています。

ある意味
一番必死に働いている社員とも言えます。

毎年新卒社員に文句を言うなら、新卒採用するな。

そんなに自分たちが邪魔でピリピリするなら、独立して1人で仕事してほしい。

なんでミスがあっては困る業務にマニュアルが無いの?先輩の口伝と新人のメモで業務をやってみようなど、逆に仕事と客を舐めすぎだろ。

新卒時代のJOYの愚痴

このように思っています。

本当に従業員を大切にしている気持ちや感謝の気持ちがあり、今後も新しい戦力として伸びていってほしいなら、寸志でもいいから、夏ボーナスをあげてもいいのではないでしょうか。

というかボーナス出さないなら
新卒採用なんかするなって思います。

0円と1円は違います。
たとえ寸志でも出してくれる会社は、今後も長く働いていこうという気持ちにさせてくれます。

いくら言葉で最大限の評価をしたといっても、金額に反映されていないのでは意味がありません。

自称ホワイト企業で夏ボーナス告知なしで0円を経験した新卒時代

俺は新卒で入った会社で

夏のボーナスが告知・説明なしで0円だった
冬ボーナスも5万円で、その時も説明がなかった

という思いをしました。
告知や同意を求める行為ナシに不支給はヤバいと思います。理由を聞いたらお小言を言ってくるような会社でした。

地元でも一等地クラスのビルのなかにオフィスを構えていて、水素水が出る機械やバランスボールが置いてありました。経営理念や行動指針がどうのこうのと言って、それらが書いてあるカードを持ち歩ける、見栄っ張りで意識高い「系」の社風でした。今となっては、給料・福利厚生・年間休日数はそれなりに良かったように感じます。

良くも悪くも「新しい考え」の会社でした。

しかし、新卒就活で失敗して、本命企業へのリベンジ転職を虎視眈々と狙う俺でした。
俺は目の前の職場や仕事には興味がなく、転職の準備が整うまでの繋ぎや腰掛け、保険で働く場所でしかありませんでした。

なるべく仕事を抱えないようにやり過ごして、転職できる職歴と資格が身についたら、とっとと辞めたい!とばかり思っていました。

定時で帰って温存した体力・時間で行政書士や社労士の資格勉強をしたり、パソコンスクールや転職イベントに顔を出して、ビジネス書や不動産、金融、経営などの本を週に1冊のペースで読んでいました。

まぁ俺も会社も、どっちもどっち。お互いにひっどい有り様で、お似合いといった感じでしたけどね・・・。

3億円事件より悪質な世紀の大事件「0円事件」

ボーナス支給の時期。
いくら不本意な勤務先でも、普段の給料や福利厚生はなかなかだったので、夏ボーナスもそれなりだろうと期待していました。

俺「いくら貰えるかは分からないんだ。

10万円か、20万円か
100万円・・・いや、100はないか。

5~10万くらいの寸志はあるかもしれない。

0円ってことはないだろう。

うん、いくらなんでも0円はない。」
ニヤケ顔で家族とボーナスの会話をしていました。

俺は毎日のように会社の近くのATMに行き、通帳記帳をしました。しかし、いつまで経っても一銭もお金が入らず、いつのまにか来月分の給料が入っていました。

銀行員に聞きました。
俺「ボーナス入ってないんですが、ATM壊れていたりしませんか?」

銀行員「いや・・・機械の故障は確認できませんでした。失礼ですが、お客様にボーナスそのものが支給されていないんだと思います。

・・・多分ゼロってことだと思います。」

俺「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あぁぁぁっっっー!!?」

銀行で発覚したお金絡みの事件という点では、あの3億円事件以来の、世紀の大事件が起こりました。

ボーナスなしは早期離職の原因になる

家族「普段あれだけ羽振り良さそうな会社なのに。いざという時にお金の出せない会社は信用できないね。」

がっかりさせてしまいました。
家族を焼肉屋か寿司屋くらいには連れていきたかったのですが・・・。あと貰えるものだと思って4万のマットレス買っちゃいました。

ボーナスが告知なしで0円というのは、自分の頑張りと価値が1円も認められないということなのですから。遠回しに退職勧奨やパワハラを受けて、死刑宣告を受けたような感じがいたしました。

会社の上司も社長も涼しい顔をして、いけしゃあしゃあとしています。

それからしばらくして、会社全体で会議をするような日がありました。
そこで冒頭の社長挨拶がありました。
今回のボーナスが、社員の期待に応えられないような結果になった原因を少し触れていました。

はぁ?(# ゚Д゚)

俺はその後の会議の内容がほとんど頭に入らないほど怒り狂っていました。それほど大事な理由、なんで不支給のタイミングで言わないの?
後出しじゃんけんをされた気分でした。

今まで誰一人として言ってなかったし、会社の連絡事項が書いてあるポータルサイトのようなところにも連絡事項としてどこにも書いてなかったので、一気に不信感が湧き上がりました。

社長には、この頃から良い印象がありませんでした。
「行政書士は弁護士・司法書士になれない人が目指す。目を瞑っても受かる試験」と俺の目の前で発言したときには

「何の資格もないお前が語ってんじゃねえ!!」
「あれだけ理念がどうだと口にして、出る言葉が結局それかよ!〇〇(本命企業)の二番煎じが!!」
とブチ切れて即日退職をしそうになりました。

そういう事情があって、経営が多少なりとも傾いているからなのは分かりました。不支給も仕方が無いかなと少しだけ納得しました。

しかし、会社の経営状態と従業員に対する本心には、しばらく不満は続きました。

冬のボーナスが5万円

その後も管理職を含めて、連鎖的に退職が相次ぎました。5~6人くらいは辞めたかな。

新卒も10人採用すると言っておきながら、7人しか内定を出さず、5人に辞退されることに。
内定者のうちの1人は、既にアルバイトの大学生だった方だったので、実質1人しか増えないことに。

リベンジの前に会社が潰れてしまうのは、さすがに俺も困るので、目の前の仕事に対して少しだけ奮起しました。

しかし、冬は5万円。

手取りで4万円ほどです。
「冬からは1~2ヶ月満額もらえる」という考えが一般的なのに対して、夏の寸志が今になって支給された?っていうような、ふざけた金額でした。


しばらくして辞めることになったのですが
「JOYくんはさあ、全体的に感謝の気持ちが足りないんだよね!?」
って退職日に社長がキレてました。

そりゃあ管理職から内定者までいろんな人に去られてしまって、社長や会社の器量が問われてしまっている時期でしたから、カンカンでしたよ。

本当は色々と言ってやればよかったですね。
感謝が足りないのはお前もだよ、ってね。

ボーナス0円から学んだこと

ゼニはこの手で確かに掴むまでは油断できないということを学べました。

1社目を辞めたことは、今まで一度も後悔したことがありません。

あそこを1社目にしてしまったことを後悔していますし、もっとマシな会社を1社目に選んで、大人しく数年働いていればよかったかなと思うことばかりです。

こうやってネタになっているし、お金に強くなろうとFP2級に合格し、1級にも手を伸ばしています。

ボーナスなんて不確かなものがそもそも存在しないバイト+フリーランスの道を、若いうちから歩むことを決断できました。そんなものアテにしなくても頑張っていこうと思えているので、そういう意味ではボーナスがまともに出なくてよかったと思います。

中途半端に寸志を貰うより、得られるものがあったなと感じていますね。
そういう意味では感謝してますよ、社長(笑)

まとめ

ボーナス支給は会社の真価を問われる場面

特に近年の新入社員の世代は、良くも悪くも、お金にがめついのです。
「所詮は労働契約」とドライに割り切っており、それ以上の感情や期待を会社に求めておらず、そして転職することを奨励される時代です。

妙な親心を見せては過干渉気味な社長を、時代遅れで気持ち悪いと感じています。

ここぞというときに、出すものを出せない会社の姿勢を社員に見限られて、簡単に会社を辞めてしまう上に、SNSや転職サイトなどで晒されてしまうため、今後はより慎重な査定が求められます。

寸志の賞与すら惜しんだのがきっかけで、採用教育コストの1人500万円を売上で回収できないまま、離職率の数字にだけ貢献されて辞められてしまうなど、あってはならないことです。

辞めずに残ったとしてもモチベーションや勤務態度が悪くなり、ぶらさがり社員として会社の負債となります。退職後もこのように、いつまでも恨まれて、記事のネタにもされてしまいます。

ボーナスが出なかった新入社員へ

もし、1年目の夏に寸志(2~5万円)すら出ないようであれば、転職か副業の準備を始めてください。

そのまま居てもキャリアアップも待遇改善も期待できませんし、あなたを大切にしませんから。あなたがその会社・仕事に向いていない可能性もあります。

転職したい会社が求めている資格やスキル、経験を積めるように意識したりボーナスが出なくても月に3~5万円を稼げるような副業をはじめたり、自分にできる手段を講じていきましょう。

1年目の冬や2年目の夏以降になってもまともにボーナスが出ない可能性がありますし、そのことについて説明がない、説明を求めたら逆ギレしてくるような会社は、録音した上で辞めてやりましょう。

1年目の夏に辞めてしまうと、どこの会社の面接で、どんなに優秀な人がどう伝えても評価されず、短期離職の傷を拭いきることは非常に困難です。

せめて1年間まるまる勤め上げて、2年目の夏になっても不支給となれば多少理由もつきますし、転職できる実力もついてきます。

次の会社ではボーナス100万円を目指して、頑張ってください!


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