Rust let-elseとは 使い方と注意点について
let-else構文は、Rust 1.65で導入された新しい制御構造で、if letの代替として使われます。
パターンマッチングとエラーハンドリングを組み合わせたもので、条件が一致しなかった場合に、デフォルトの処理を行う際に便利です。
let-elseの使い方
let-elseは、letキーワードとelseブロックを組み合わせて、条件が満たされなかった場合の処理を指定します。これは、if letの代わりに使用することができます。
fn process(value: Option<i32>) {
let Some(x) = value else {
println!("No value found");
return;
};
println!("Value is: {}", x);
}
fn main() {
process(Some(42)); // "Value is: 42"
process(None); // "No value found"
}
Option型に対してlet-elseを使用して、パターンが一致しない場合のデフォルト処理を行っています。
Some(x)に一致した場合は値を使用し、elseブロックでは一致しない場合の処理を指定しています。
注意点
elseブロックでの早期終了
条件が一致しなかった場合に適切に処理を終了するためにlet-elseのelseブロックでは、通常、関数やスコープの早期終了を行います。
所有権とライフタイム
let-elseでは、デストラクトによる所有権の移動に注意します。
特に、elseブロックでの早期終了が適切でない場合、所有権とライフタイムのルールに従う必要があります。
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