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Rust cargo testの使い方と注意点について

今回はRustのcargo testについて説明していきます。

cargo testとは

cargo testはテストの実行や管理を容易にするためのツールです。

cargo testを使用すると、ユニットテストや統合テストを自動的に実行し、テストの結果を確認することができます。

cargo testの使い方

テストの作成

Rustのテストは通常、同じファイル内に書かれたユニットテストと、testsディレクトリに置かれた統合テストの2種類があります。

ユニットテスト

ユニットテストは通常のRustファイルの中に書きます。
#[cfg(test)]アトリビュートを使用して、テスト用のモジュールを定義します。

// src/lib.rs

pub fn add(a: i32, b: i32) -> i32 {
    a + b
}

#[cfg(test)]
mod tests {
    use super::*;

    #[test]
    fn test_add() {
        assert_eq!(add(2, 3), 5);
    }
}

統合テスト

統合テストは、プロジェクトのルートにあるtestsディレクトリ内に配置します。これらのテストは、通常のRustファイルとして書きます。

// tests/integration_test.rs

use your_crate_name;

#[test]
fn test_add() {
    assert_eq!(your_crate_name::add(2, 3), 5);
}

テストの実行

cargo testコマンドを実行すると、プロジェクト内のすべてのテストが実行されます。

cargo test

特定のテストのみを実行する場合は、テスト名を指定します。

cargo test test_add


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cargo testの注意点

#[test]アトリビュート

:各テスト関数には#[test]アトリビュートを付ける必要があります。このアトリビュートが付けられた関数がテストとして認識され、実行されます。

cargo test -- --ignored

デフォルトでは#[ignore]アトリビュートが付けられたテストは実行されません。
これらのテストを実行するには、cargo test -- --ignoredを使用します。

ベンチマーク

ベンチマークテストを行う場合#[bench]アトリビュートを使用します。
ただし、これはnightly版のRustコンパイラが必要です。

環境変数の設定

テスト実行時に環境変数を設定する場合.cargo/config.tomlファイルを使用できます。

# .cargo/config.toml

[env]
MY_ENV_VAR = "value"

クレートの分離

統合テストはクレートが外部からどのように使用されるかを確認するために役立ちます。
testsディレクトリ内のファイルは、クレートの公開APIを通じてのみクレートにアクセスできます。

ドキュメントテスト

Rustはドキュメントコメント内にテストを含めることができ、cargo testはこれらのテストも実行します。
ドキュメントテストは、コード例が正しいことを確認するために有用です。

/// Adds two numbers together.
/// 
/// # Examples
/// 
/// ```
/// let result = your_crate_name::add(2, 3);
/// assert_eq!(result, 5);
/// ```
pub fn add(a: i32, b: i32) -> i32 {
    a + b
}

出力の抑制

デフォルトではcargo testは各テストの標準出力を抑制します。
すべての出力を表示するには、cargo test -- --nocaptureを使用します。

cargo test -- --nocapture


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