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golang sync.Mutexの使い方と注意点
今回はgolangのsync.Mutexについて解説していきます。
sync.Mutex
Go言語での並行処理は非常に強力であり、sync.MutexはGoで共有リソースへのアクセスを同期するために使われるツールの一つです。
Mutexは相互排除を意味し、複数のゴルーチンが同時に同じデータにアクセスすることを防ぎます。
sync.Mutexの基本的な使い方
インポートと変数定義
syncパッケージをインポートし、Mutex型の変数を定義します。
import "sync"
var mu sync.Mutex
var balance int
Mutexでのロックとアンロック
共有リソースにアクセスする前にLock()メソッドを呼び出し、アクセスが完了したらUnlock()メソッドを呼び出してロックを解除します。
func deposit(amount int) {
mu.Lock()
balance = balance + amount
mu.Unlock()
}
mu.Lock()を呼び出すことで、deposit関数がbalance変数を安全に変更できるようにミューテックスロックを獲得します。これにより他のゴルーチンがbalanceに同時にアクセスすることを防ぎます。
安全にロックを獲得した後、balance変数にamountの値を加算します。
更新が完了したら、mu.Unlock()を呼び出してロックを解除します。これにより他のゴルーチンがbalance変数へのアクセスや変更が可能になります。
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sync.Mutexの注意点
デッドロックの回避
デッドロックは複数のゴルーチンがお互いの終了を待っている状態で発生します。特に複数のMutexを使用する場合に注意が必要です。
不要なロックの回避
不要にロックを使用すると、プログラムのパフォーマンスが低下します。
可能であればチャネルを使った同期や、他の同期メカニズムを検討してみましょう。
ロックの範囲を最小限に
ロックを保持する時間はなるべく短くすることが望ましいです。
必要な処理だけをロックし、その他の処理はロック外で行うようにします。
Unlockの呼び出しを保証する:
deferを使用して、パニックやエラーリターンの際もUnlock()が呼び出されるようにすると良いでしょう。これにより、リソースリークやデッドロックのリスクを減らすことができます。
Mutexの適切な使用
Mutexは状態の変更を伴う操作に対してのみ必要です。
データの読み取り専用の場合は、sync.RWMutexを使用すると、読み取り操作の並行性が向上し、より効率的になります。
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